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(2020.1.3)ソウルの森へ

きっかけはソウルの森ではなく、湿地生態園鳥類観察台という名前でNAVERマップに現れてきたので……。私は高原や湿原、木の歩道が大好きなのだ。 

🌄
 
8:00頃から活動を始めた気がする。あまり覚えてない。何か食べたかも覚えてない。床暖は暖かく、夜も全く厳しくなかった。

ゲストハウスをチェックアウトし、この日はまず漢陽大(ハニャンデ)駅に向かった。この駅でまたプチアクシデントが起こった。キャリーケースやその他荷物もろもろをロッカーに預けようとして扉を閉めたところ、何かが挟まったのだろうか、クソでかサイレンが鳴り響き出したのだ。ファンファンファンみたいな音だったと思う。私の心臓もバクバク鳴った。扉を開けようにもすでに鍵は閉まって(!?)いて、Tカードを液晶にかざしてみてもうんともすんとも言わない。私はさすがにこの状況を駅員に説明するのは無理だどうしようエクスキューズミー…と頭を抱えた。でもこのままこれを置いて帰る訳にもいかないし(どうやって?)、私はもう一度扉を無理やり押し込んだ。カチャとかいったのかさえ覚えてない。ただそれで、なんかOKになった。………………私はなに食わぬ顔で歩き出した…。駅員が走ってくることもないし、なんであんな大きな音が鳴ったのか本当によくわからない。とにかくどうにかなって本当に良かった。

🚶‍♀️

駅から南下するとすぐ小川が流れていた。下ると漢江に合流する、ジュンラン川という名前の川らしい。鴨が泳いでいて鴨だ!とはしゃいだ。鴨だ…

サルゴッイ橋 武骨で素朴で可愛い橋
散歩している人もいた
朝鮮王朝の宮殿、景福宮(キョンボックン)を建てるのに石が必要でここから持っていっちゃって、戦後結構経ってから復元したけど完全体ではないとのこと(ソースNAVERマップ)

そこから少し歩くと煉瓦造りの廃墟のような通りに出たりして、少し怖かった。

しばらくすると開けた大きな運動場が現れた。サッカーなんかができるんだろうか。人気はなく少しそわそわしていると、犬を連れたおじさんが現れた。犬はリードをしておらず、こちらに向かって尻尾を振りながら吠えている。しかし2メートルほど離れたところから一向にこちらへ近寄って来ない。私はおじさんとコミュニケーションを試みたが、互いに言葉がわからず、私日本から来た。へーそう、あのビル日本の企業のだよ。というのだけ話せた。おじさんはこちらを見ず一方的にずーーと韓国語を話し続けていて、犬は吠え続けていて、私はスマソ…と思いながら逃げるようにしてそこを立ち去った。

🕊️

木々生い茂る中に私がこの日一番求めていた湿地生態園、鳥類観察台が現れた。ただの小さな池。とそこに生える枯れ草、凍った水面、その中を通れるお気持ち程度の遊歩道。私は歓喜していた。ここでもお前に会えるんだ、という気持ちだった。大層な名前がついてるが、1分くらいで通り過ぎることのできるスポットだ。私は何分いたか覚えてない。ただ1人はしゃぎながらずっと写真を撮っていた。

はずなのに写真がこれしかない 

つまり写真は撮られてない。私は浴びていたもしくは目を滑らせていただけだったのかもしれない。こんなのは特段珍しいものじゃない。私はこういうのをたくさん見てきた。懐かしさすら湧いてくる。ただそこに立ち尽くしていただけだったのかもしれなかった。

三脚を立てて何かをしているオッパ
もしかしたらNAVERマップ観測員のオッパだったのかも こんな森の中の遊歩道まで普通撮る?

ここからまた池や広場や花壇などを見ながら散策した。このあたりになると人もまばらに現れ始めた。
森の中にめちゃくちゃたくさん鳥がいて気になって調べたところ、和名カササギ、通称カチガラスという鳥であることがわかった。黒と白で、大きさはカラスより小さいくらい。尻尾を上下に振りながら歩くのでハクセキレイの血も入っていそうだ。早速Twitterで呟くと、九州出生のフォロワーがすぐ反応をくれた。朝鮮半島から渡ってきた個体がかなり増えていて身近に観測できるそうだ。森の木の上にもたくさん巣が作られていた。

盗まれないのかな…
ハングルが読めたら花の名前もわかるのに


🍂


今回、湿地の他にもう1つ目的があった。Instagramで見つけたお洒落な雑貨屋さんに行くことだ。

開店12:00、待てども待てども開店しない。私はまた海外旅行の洗礼を受けてしまった…。次来る時はカラフルなグラスや花瓶が欲しいな。

うろうろしていて見つけたパン屋に思い切って入ってみた。既に数人並んでいた。
빵의정석” Standard of Bread

狭い店内で3人ほどしか入れないがパンは山ほどある。どれも本当に美味しそうで本当に困った。つたないハングル解読技術でなんとか選んだが、実際ほとんど読めなかったし、選びたくなかった。全部買って持ち帰りたかった。

あ~~~~~
無理ーーーー

会計前急に不安になって通りすぎて行った店員のオンニにExcuse meしたらパッ!と振り返ってくれ、カドゥオケ?、ネ、オケ。みたいなやりとりをした。これしきのことで達成感に包まれている私とは一体

パンは2つ買った。のちにInstagramのアカウントを見つけてわかったけれど、クロワッサンやデニッシュなど、パリパリ系と、チョコがけ(浸し?)パイ、みたいなのが目玉商品らしかった。私が店を出ると、道に行列ができていてびっくりした。吟味して選べたのはラッキーだったのかもしれなかった。私が買ったのは

これ(ソウルの森のベンチにて)

上のパン、ジャムと読み間違え実際はハム。だからお食事パン2個♪(お前は見た目でわからんのか?) 全然構わない。どちらもおいしかった。おいしかったのに味が思い出せない…。なんだ…、このパンは、このパンはなんなんだよ!
韓国のパン、バターなのか甘味料なのか、お食事パンでも甘い。昨晩食べたサンドイッチも甘かった。検証したいから本当にパン屋巡りがしたい。全然何個も食べられないくせに。大衆食堂の韓国料理だってここまで1食も食べてないのに。

それからこれ

コンビニで買ったホットドリンク

これは梨のホットドリンク。結構生姜がきいていて美味しい。韓国は柚子茶をはじめとしてフルーツのホットドリンクがたくさんあって素敵だな。昨日飲んだグレープフルーツティーもおいしかった。日本だとフルーツティーが主だけど、いろんなジュースをチンして飲んでみようかな。


🍹

そろそろ空港に向かわなければならない。キャリーを無理やり詰め込んだロッカーは無事解錠された。本当に嫌な汗をかかされた。帰国に際して特段覚えていることは何もないけれど、ただ服しか入ってないキャリーを思うと次行く時は買い物がしてみたいなと思う。開拓できなかった梨泰院~漢江鎮。あの辺りはアンティークとか家具とかが主なのだろうか。陶磁器の食器なんかでいえば、韓国の作家さんたちはどういったコミュニティーで作品を発表、出品しているのだろうか。セレクトショップやポップアップ、展覧会などはどうしたら巡り会えるのだろう。今後の課題である。

この日は天気も悪くなく、刺すような冷たい空気がソウルを実感させてくれるかと思いきや、親近感しかない湿地や公園、鳥を見たりなどして、リラックスした時間を過ごすことができた。

次は食堂で現地のご飯が食べてみたい。二度の渡韓をほぼカフェ飯で終えてしまっている。私の食が細いこともあり、韓国飯がどんなボリュームで鎮座してくるのかまだ未知数なのだ。(スジェビを思い出してくれ)パンもケーキも食べたいし、漢江沿いでラーメン食べたいし、まだまだ食べ足りないな。今現在追っかけしてる韓国ドルはいないけど、普通に観光したい所存である。


以上、ノテヒョン観劇に際してあれこれ1人旅(完)

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