自分の旋律を、自分のものに

春先から、仲間と四部合唱の練習をしています。

曲はモーツアルトのAve Verum Corpusです。

https://youtu.be/gDKCK_6WLTg

ソプラノ

アルト

テノール

バス

私はアルトの担当です。

皆で歌うと、よく自分の旋律がわからなくなります。

つられて誰かのパートと同じ旋律を歌ってしまったり

自分の旋律をすっかり見失ってしまって

もう歌うのをあきらめてしまったり

もっと感情的には、くやしかったり、悲しかったりと

いじいじする私も感じます。(笑)

人と歌うと自分を保てない

そういって耳をふさいで歌う私に、パートナーでもあるテノール担当が言いました。

自分の旋律を自分のものにすることが大事。

よく聴いて、練習して、体にしみこませるんだよ。

そうしてふたりで練習をしながら

自分の旋律が自分のものになったとき、人と歌うことがもっと楽しくなるね、と話しました。

自分の声を聴きながら、相手の旋律も聴けるから。

ハーモニーにも耳を傾けられて、みんなとより一体になれるから。

自分の旋律を自分のものにしていく過程

失敗も 不協和音も 起こるでしょう。

時間も必要な分だけかかるでしょう。

それでも そのプロセスこそが 生きたもののような気がします。

音楽は、生きること、人生そのものだと思うのです。

ひとつひとつの音に敬意を込めて

しっかりと耳を傾けたいです。

自分が聴けると、他者が聴ける

一歩一歩、自分との共同創造です。


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