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やっぱり、おにぎり

特に気にもとめていなかったけど、
私のにぎるおにぎりは普通よりも大きいらしい。

はるか昔に一瞬だけ同棲していた彼氏におにぎりを持たせたら
帰って来て開口一番「あのおにぎりは大きすぎる!」とクレームをもらった。

他にもいつだったか夫が昼食に持ってった、私が握ったおにぎりを見た部下が
「何なんスか、そのデカいおにぎりは!」と笑ったらしい。

え、そう?
私の手は小さいはずなんだけど、おかしいな。

まあ、いいとして。

先日、「朝はパン派」の息子のパンが用意できなくて
急きょおにぎりを朝食に出したことがあった。

息子は「わぁ!やったー!」と嬉しそうに
ちょっと大きめのおにぎりに食らいついていた。

食べ終わったらいつもは「ごちそうさま」と言うだけなのに、
その日は「作ってくれてありがとう」とお礼まで添えてくれた。

休日の朝食におにぎりを出すと夫も小躍りする。
おにぎりが大好きだと言ってニコニコしながらかぶりつく。

おにぎりって、シンプルだけど
なんだか心が詰まっている感じがする。
手でにぎられたものを、自分の手を使って食べる。
箸やフォークよりも伝わるものが多いのかもしれない。

私も誰もいない平日には残ったご飯をおにぎりにして食べる。
中身でいちばん好きなのは梅干し。

塩気とお米の甘み、梅干しと海苔の香りが混ざり合って
なんともいえない多幸感が押し寄せる。

やっぱ、おにぎりよ。


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