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白いカーネーション

最近は、母の日に紫陽花を贈るひとが増えていると聞いた。
亡き母には白いカーネーションと聞いて、子どもごころに淋しいなぁと感じた記憶がある。きょうは、亡き母の誕生日…鬼籍に入ってもう何年も経つのに、5/3と見ると、未だに、あっ、と思う。ウチは両親の誕生日が同じで、おまけに、わたしも誕生日が同じひととつきあったことがある。が、夫婦にはならなかった。今にして思えば、あれは「ツインレイ」だったのかなと納得した。だから、この先は、もう2度と誰か連れ合いを探す必要などないのだ。エネルギーが分散する先が1つでも減るのは効率的じゃないの、と気楽になった。そんな、気楽な(独身)友人のひとりでもある歌手歴50周年のミネハハさんとコラボで番組配信をはじめることになった。会った時に何本か収録…2本目のテーマが母の日だった。お互いにもう母はいないが、へぇ、ミネさん、そんなことしてるんだぁ、という亡き母へのエピソードが語られた。時事ネタからプライベートまでフリートークと称しているが、そのまんまだ。
五月三日は憲法記念日、と意識しているひとは少ないかも知れない。4/28が独立記念日と聞いて、?アメリカの独立記念日は7/4でしょ、というのがふつうだろう。そう、奇しくも、ミネさんの誕生日はその7/4で、横須賀生まれの彼女は、海兵隊のパレードを自分の誕生日の祝賀のように楽しんでいたというからおかしい。コロナ禍以降、世の中は激変し、ある意味で今が正念場と思わせる峠の時代を生きているわたしたちが、ひとりひとりのいのちを見つめて、ほんとうにやりたいこと、大切と思うことを正直に言葉や行いで形にする必要があると思う。チャンス、チョイス、チャレンジ!とミネハハはいつもコンサートのMCで訴えているが、もちろん、番組でもくり返しこのフレーズが出てくる。
わたしたちの1日は、95%は無意識のうちに、まるで寝ぼけているうちに時が過ぎている事実を意識させられる場面があると、うかうかしていられない、と背筋が伸びる。また、すぐ忘れてしまうが、そのくり返しでいいから、そうそう、そうなんだと思い出して続けて欲しい。人生はそうして、要るものといらないものを取捨選択して、ほんとうに自分が求めるものを見つけて行くのだろうから。そう、だから、わたしには連れ合いなどもう要らない。
母の死後、コロナ禍もあって、ずいぶんご無沙汰していたミネさんと再会した途端に、ラジオでもやってみたいね、という流れになった。お互い、自然の流れに沿うことには何の抵抗もないから、じゃ、来月の出張の折にね、と…この番組をたまたまでも聴いてくれた方々と何かひとつでもこころに共有できることがあればいいね。
5月の末に、日比谷公園で大きなデモが計画されているらしい。寝ぼけていたわたしたちが、いよいよ、変わるきっかけになればいい、憲法記念日に、わたしにしては珍しくまじめにそう考えている。

stand FM「声の玉手箱」vol.2母の日特集
https://stand.fm/episodes/661fa9688a76c14ccdb9af43


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