歯列矯正の再治療に絶望した日
ここから、再治療へ向けての、先の見えない長い旅が始まりました。
頂いた紹介状を持って、東京の大学病院へと向かいました。
最初は、顎関節治療部で予約を取って、診て頂きました。
レントゲンを撮ったり、口の中をみて頂いたのですが、顎がズレているけど、顎に問題がある訳ではないので、これは歯科の領域になると言われ、ここが正しい位置だと思う所で噛み合うように、矯正してもらえばいいと言われました。
ということで、飛行機で泊まりがけで行ったものの、その日は特に収穫はなく、歯科の方で予約をして、帰ることとなりました。
そして、二ヶ月後、今度は歯科の方で診て頂く為、また飛行機で病院へと向かいました。
しかし、ここでは、詳しく検査してみないとわからないけれど、一度ずれたものは治せないので、外科手術しかないと言われました。
「左右の顎の長さが違うとか変形しているとかではなく、ただずれているだけでも、そのはみ出た部分を削るのですか?」
と息子が聞いたのですが、
「そうです。何処の大学病院へ行っても、同じ事を言うと思います。」
と言われました。
更に、手術しても必ず良くなるとは言えないと言われました。
元々奥歯は噛み合っていて、矯正によってずらされただけなのに、どうして元に戻せないのだろう?と不思議でたまりませんでした。
それに、良くなるかどうかもわからないのに、顎にメスを入れるなどということは、どう考えてもやらせたくないと思いました。
それこそ、取り返しがつかなくなると思いました。
息子も同感でした。
ここにくればきっと良くなる、なんとかしてくれると、非常に期待をしていただけに、その時の息子のショックは、計り知れませんでした。
終いには、自分がきれいな歯並びになりたいとか望んだからいけなかったんだ、自分はそんな事望んではいけない人間なんだ等と言い出しました。
望んではいけない人間なんて、いるはずがありません!
それでも、この頃から、益々ネガティブ発言が止まらなくなっていきました。
解決策がみつからず、どうすればいいのかわからなくなった私は、Twitterやブログで、情報収集を始めました。
そこで、歯列矯正に限らず、虫歯治療も含め、歯科治療によって顎がずれたり、それによって身体全体が不調になったり、また、メンタルにも影響が出ていて、長年苦しんでいる方がたくさんいることを知りました。
拝読していて、息子と同じこと言ってる…
と共感できる人が何人もいました。
中には、死にたいと書いている人もいました
顎がずれている、噛み合わせがあっていないということで、心が病んでしまう事もあると知ったのです。
続く