何故か他院を勧める、でも勿論ここでもできると言う矯正医
息子を連れて歯列矯正の相談に行った時の話です。
レントゲンを撮った後、正中が少しずれていると説明されました。
そして、大学病院へ行くという「選択肢」もあると言われました。大学病院で検査をした後、手術を行なった場合は、保険適用となり治療費が安くなるとのことでした。
ただ、手術が必要ない場合、インビザラインはやっていないので、ワイヤー治療になると言われました。
そこで、息子の場合、手術が必要で、インビザラインでの矯正は無理なのかと聞くと、「いえ、もちろんここでインビザラインで矯正することもできます。」
と言うのです。
ならば、何故大学病院へいく事を勧めるのかと思い、
「ワイヤーよりインビザラインの方が劣るということですか?」
と聞くと、
「いや、同じです。」
と…。
ならば、費用がかなり違うのかと思い、
「インビザラインの方が矯正費用が高いと言う事ですか?」
と聞くと、
「いや、同じくらいです。」
と。
私も、息子も、その時はちょっと頭の中が、
??
となりましたが、取り敢えず、どうするか考えるように言われたので、その日は帰りました。
一ヶ月後(その先生は一ヶ月に一回程しか来ていなかった為)、やはりここでインビザラインでやりたいと伝えたのですが、何故か、〇〇歯科や△△歯科の先生は、よく知っているけど良い先生なので、そこへ行くという選択肢もあると言い出したのです。
でも、その時もまた、
「勿論、ここでやることもできるけど。」
と言うのです。
その日もまた考えるように言われて帰宅し、息子と相談しましたが、〇〇歯科も△△歯科もインビザライン矯正を行っていませんでした。
そしてまた一ヶ月後、歯科へ行った時に、
「やはり、ここでインビザラインでやりたいです。」
と伝え、やっと矯正を始める事となりました。
最初の相談日より、既に二ヶ月くらい経過してしまいました。
この歯科医師は、実は息子の歯をインビザラインで矯正する事に不安があったのではないかと、後になって思いました。
でも、プライドからか、できないとは言えなかったのではないかと思います。
少し不審に思いながらも、ここで矯正を始めてしまった事が、全ての間違いでした。
しかし、最終的には、その歯科医師が、
「結論から言うと、ここでインビザラインで、治療できます!」
と自信たっぷりに言ったので、信用してしまいました。
息子はもしかしたら、インビザラインには向かない症例だったのかもしれません。
でも、できないのならできないと、歯科医師としてはっきりと言う責任があったのではないでしょうか?
「できる」と言った以上、責任は、この歯科医師にあると思っています。