ふりかえり7

仕事を続ける上で避けられない「人に教える」事が苦手だった。
自分で動くのは苦じゃないけど、それを誰かに伝える、引き継ぐのは当時の私にとって難しく、全く楽しくない業務だった。
まず第一に新人の緊張をほぐせる程の余裕がなかった。人見知り?警戒?気軽に話をする事が出来ない。「きちんとしなければ」という意識が過剰だったと思う。1対1で真正面から向き合わなければいけない。トレーニングを任されたら、その時間全てが自分の責任だ、とも思っていた。
振り返ってみると必要以上の責任感の強さ、人に頼れない性格が浮き彫り。
「トレーニングが苦手」と誰かに言う事もおそらくしなかった。言われたからには「やらなければいけない」それしか頭になかったんだと思う。
なので当然、精神的にドッと疲れる。

任されてはいるけど自信はないままだったから、指導している自分を見られるのも嫌だった。エラそうにして…とか思われそうで。
そんな嫌な雰囲気の職場では全くなかったのに、勝手に構えていた。
もっと周りを頼って、相談して楽しめてたらトレーニングのやりがいを感じる事が出来たのかもしれない。そこはステップアップするチャンスを逃したなぁ。みて学ぶ事がたくさんある職場だったから、それで満足していた。
もし相談していたら、もっともっと学ぶことが出来たはず。絶対みんな教えてくれたはず。でも当時は充分に学んだ!と納得、満足して次に進もうと思った。
同い年が進学、就職する時期だったのもあり収入を増やしたい気持ちがあった。条件の良さに惹かれて転職。

全て自分の中で考えて、辞める時も本当に決定するまで仲のいい子にも言わなかった。今でも同じように考えているのは「辞めたい」と同じ職場の人に言ううちは、まだ気持ちが揺らいでいるという事。引き留めて欲しい気持ちがある、未練がある。これまでいくつもの職場で働いてきたけど、いつもひとりで決めてきた。もう気持ちは変わらない!という段階になって初めて人に辞める事を明かす。なので驚かれる事も多々あった。
高校を辞める時もそうだった。「相談して欲しかった」とも言われた。
この【相談しないキャラ】も時にコンプレックスだった。
秘密主義だと言われた事もあった…笑
なんで相談しなかったのかと考えて浮かぶのは、人を信用しきっていなかった事と弱さを見せるようで抵抗があった事。
あとは口に出したら答えを変えてはいけない、と思ってしまう生真面目さ。
自ら窮屈な考えで自分を縛っていた。

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