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算数の丸つけで悩んでしまった話

小学校入学後、宿題の丸つけを親がすると知った。
先生の長時間労働からすると働き方改革の一つでもあるのだろう。
それは当然だと思いながら丸つけをしていた。

スタンプを使って「問題クリア!」と、楽しみながら学習できるよう工夫をするも、最初は間違えたことに大泣きして落ち着くまでかなり時間がかかっていた。

例えば、ちょっと出すぎてしまった漢字があって「ここはちょっとね」と指摘をすものなら「僕が頑張って書いたのに!なんで消さないといけないの?ヤダーッ!」の返答。

私からすると少し消せばいいのに、書き直しと言われていることが嫌だったようだ。全部消したわけじゃないのに、少しでも消されたことが嫌なのよね。

間違ったことは、はずかしいことじゃない。
直し覚えれば大丈夫。

聞くことは、恥ずかしいことじゃない。
わからないから教えてもらって「そっか!」学べたら大丈夫。

忘れちゃったことも恥ずかしいことじゃない。
次に忘れないようにするにはどうしたらいいかを考えて、やってみることが大事。

一歩進んで二歩下がるような日々だったが、これが学習と自ら進んで音読をやるようになり勉強スタイルが確立できたと思っていたら、夏休み等の長い休み明けになると、若干振り出しに戻る気分は否めない。
仕方ないけれど、ますは「やってみよう!」「できた!」の日々を積み重ねていた。

小学2年生の図形問題の丸付けをした翌日、僕から「全問正解だったのに、僕の答えでよかったんだよ」と言われた問題。

宿題。四角形はどれですか?

四角形は、辺が4本、頂点が4こ、直線の辺で囲まれた形だ。

僕が、頭の上で両手を組み「これが頂点でしょ?」次に両手を広げて「直線が4本、これで囲んだ形なんだよ」と説明を受ける。

壊れたロボットのように私が同じ質問を繰り返してたようで、僕はため息交じりに「連絡帳で先生に聞いてみれば?」と言われてしまった。

凹四角形。
へこんだ四角形。

学習指導要領は約10年に一度改定される。
角度を求めなさい問題はどこかでやったような気がするけれど、四角形についての学びが遥か昔なので記憶がない。

私の中で悶々としていたので、何かヒントになるようなものはないか『凹四角形 小学校』で検索すると、小学校2年生の先生が行った授業『三角形と四角形』の実践記録にヒットした。

なるほど。

先生の授業に対する姿勢に心を打たれ、子どもたちの視点や柔軟さに感心するあまり、私と言えば凝り固まりすぎで経験が邪魔をした。
これはよくない。

「僕が説明してくれた通りだった」あらためて教えてくれたことに感謝し反省。本当は正解だったのにね、ごめんなさい。勉強し直します。

親たちの丸付けに苦戦した様子が先生に伝わったのか、翌日の宿題には答えのプリントがついてきた。間違えた人が多かったのだろう。

長く生きているだけ知ったつもりにならないよう肝に銘じ、子どもから学ばせていただこうという気持ちで、私も新たな発見で宿題に取り組む決意をした。


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桜川空
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