私というひと〜自分史〜その10
【長文です。長文嫌いな方、興味がない方は読むのをお控えくださいね。】
【自分史なのでもちろん実話です。】
【過激な表現が入っていますのでご了承下さい】
12 性と生②
私と言う人間は、どこまで堕ちていくんだろう。私と言う人間はそもそも、いないほうがいいのではないのか。
何度もそう思った機会がありました。
学校でいじめられ学校に行くことが臆病になり、少しずつ足が遠のいていたある日。何故か育ての父Tが度々昼間もいることが増えていました。まぁ自営業の社長だしそこは柔軟に仕事もできるだろうし。大した気にはしていませんでした。
私は家にいるときは部屋にいることが多く、絵を書いたり、本を読んだり、ひとり遊びを満喫していました。
ある日普通に部屋に来たT。
何か普通に話しながら膝を触ったりしてきました。まぁそこまでは、かるーく私の膝を叩いたり、触ったりとかは今まであったので気にはしませんでしたがその日は違いました。
「内緒にしろよ」
そういいながら胸を触られたのです。
膝から太ももまでも触られました。
もちろん抵抗しました。手もはらいました。
リビングには実母Kもいます。
そのうち部屋を出ていきました。
それを境にしょっちゅう部屋に来ては、触ろうとしていました。
言いづらかったのですが、意を決してKに「胸とか下とか触られるんだけど!」と言いました。
そうすると、通常の親ならその事をすごい勢いで追求してすぐ娘と引き離し実父ではないので家を出ていくとか、私を親戚の所に避難させるとか、事が事だけにすると思うんです。
でも、Kは違いました。
Tに対して、「何やってんのぉ〜〜〜」
で、終了したのです。一言で、終わりました。
親ならそこでキレませんか?
娘を助けませんか?
Kは守ってくれませんでした。
Tにされた行動もショックでしたが、それ以上に守ってくれる人がいない事がショックでした。
子供なのに。
Kは多分、一人でいるより生活が潤っている事と、単純に好きで離れたくなかったのでしょう。そもそも籍は入れてないので、離れるのは容易なのに。
しかも、後ほど時が経ってから「先祖が色恋の運がひどい」とか言い出して。
霊能師とはいえ、そういう問題ではないと思うんです。今、こうなっている事を緊急にどうにかしなければならないのに。呆れてしまいました。意味がわかりませんでした。
性的虐待はエスカレートしていきました。
寝ている間にいつの間にか裸になっていて、目を覚ますと上に乗ってるTに気がついてびっくりしたことも度々ありました。
でも必ず最後までは事はいかず、私の初めては守られていました。それでも、その直前までの行為はされていたのです。
ヘラヘラしながら部屋に入ってきては「やるぞ」「するぞ」の繰り返し。
やめてと言ってもやめてくれない。
押さえつけられる。
大人の力は、例え年寄りでも強く。抵抗すらできなくなっていました。
精神的にボロボロでした。
学校では口数が少くなり、誰も信じられなくなり、ほとんど話をすることすらしなくなっていきました。
仲の良い友達二人を除いては。
でもその子達にも、その事は話をしませんでした。そんな事実を知られたら、きっと引いてしまう。唯一の大事な友達を失いたくなかったから。私の味方が誰もいなくなることに恐怖を感じました。
やはり今考えれば、当時は親友すら信じることができなくなっていたと思います。
学校にいても、家にいても、結局は居場所がどこにもない。Kにロボット扱いされて、Tに性的虐待をされて、学校ではいじめられる。自分の意志や考えは通用しない。
この頃には将来の事まで話が上り「死に水とってくれ」「親と仏壇の跡継ぎと面倒見てくれるんだろう?」としつこくせまられ、考える暇も余裕もなくわかったと返事をするしかなかったです。
何度も言いますが。
私は末っ子です。
上に3人も兄弟がいます。
しかも女です。
でも、そうしなければならない。
言った以上守らなければならない。
私自身それを曲げたら嘘になってしまう。
嘘つきの親のようにはなりたくない。
だから絶対に面倒を見なければならない。全てにおいて。
小学校4年生で親の人生を背負わされ、そして悟ったのです。
私の思考は全て通らない。自由なんて存在はない、と。
つい最近相当昔に性犯罪をされて、それでも今相手を訴えたというTVをたまたま見ました。
びっくりしました。
訴えられるのであれば訴えたい。でも、もう遅い。訴えて何が戻るのか。何も戻りません。
お金?対価?それだけでも?
それすらあるわけないじゃないですか。
私が面倒みてるのに。どうしたって無理です。
こんな現実を背負って生きてるのは、きっと私だけじゃないだろうけど。
今回も長文読んで頂いてありがとうございました。