20241208 キャラメルボックスクリスマスツアーを観に行ってきた
学生時代、妻と出会って共に語り合うことにつながった劇団。
それが、演劇集団キャラメルボックスという劇団だ。
初めてお芝居を観たのは、妻が持ってきてくれたビデオ。
元々は、妻が高校生時代には待った劇団で、大ファンだったのだ。
いくつか持っているビデオのうちの一つを、寮の自分の部屋の小さなテレビデオで、2人こたつに入りながら観た。
1995年の冬だったと思う。
それから、30年近く経とうとしている。
残念ながら、キャラメルボックスの公演を取り仕切っていたネビュラプロジェクトという会社が倒産してしまったことで、年間4本の公演をしていたものが出来なくなってしまった。
2002年くらいからは毎回欠かさず観に行っていたので、とても寂しい思いをすることになった。
キャラメルボックス自体が解散してしまったわけではないので、今では年間2本程度ではあるが公演を行っているが、それでも昔のようには行かないところもある。
そんなキャラメルボックスのお芝居が、久しぶりに大阪にやってきた。
演目は『ミスター・ムーンライト』。
このお芝居は2001年に初演を迎え、23年ぶりの再演となる。
2001年の初演は、これも妻が持っていたビデオで見た。
当時の主役は、キャラメルボックスからの出世頭、上川隆也だった。
ひとまず、やっぱり生のお芝居はとっても良い!!
人間が作り出すパワーというものをストレートに感じることが出来る。
舞台のお芝居を映像で観る機会が増えたけれど、それでもお芝居は劇場に足を運んで観るのがやっぱり良いと、改めて思う。
お芝居は、キャラメルボックス特有の疾走感のある舞台。
キャラメルボックスのお芝居の特徴といえば、舞台の上を役者が走り回る事かもしれない。
そして、お芝居が始まると終わりまで暗転がない。
だから間延びしない。
今回のお芝居では、出演している役者さんの中で、元劇団員の近江谷太郎さんがいらっしゃる。
この方の台本なのかアドリブなのかわからないセリフ回しが、何とも昔のキャラメルボックスの雰囲気を醸し出して、とても懐かしい気分にしてくれる。
基本的に、お芝居の邪魔にならない程度にボケを入れる。
昔ならば、上川隆也や岡田達也、西川浩幸といった俳優陣が突っ込みを入れて、ドッカンドッカン笑いが起こるのだが、今の劇団員でその鋭い突っ込みが出来る人がいないのが、ちょっと寂しい。
せっかく古巣に客演として来てくれているのに、もったいないなぁなんて感じてしまう。
それにしても、キャラメルボックスの劇団員も年齢層がとても幅広くなった。
幅が広がったからこそ出来るお芝居も増えてきた。
その中で、年齢関係なく全員がダンスをして、そして全員が走り回る。
そんなお芝居をチャレンジしている。
それだけでも、見に行って良かったと思わせるだけのものがあった。
東京公演は5日間なのかな。
お客さんがたくさん入ればいいのになぁと思う。