20210603 父からのお土産
30年以上前のことだと思う。
父がアメリカへ旅行に出かけた際にお土産をもらった。
それが、このペン。
シーファーのローラーボール。
このペンをもらって初めて書いたときの感触に、心から感動した。
「ペンで、こんなにか着心地の良いものがあるのか!!」
おそらく、自分の使う筆記具にこだわり始めたのは、このペンをもらったからというのは間違いない。
いまから30年前の文房具。
まだ、学生だった自分にとっては、鉛筆、シャープペンシルが主な筆記具。
ノートを書くのに、色ペンはオーソドックスな油性ボールペンが主流だったが、小遣いでサクラのボールサインを買って、ちょっと工夫し始めた頃。
ボールサインもまだまだ欠点があって、衝撃に弱く、ボールがどっかへ行って書けなくなったり、インクの出が悪くなってしまって書けなくなるということがしょっちゅうあった。
今みたいに、三菱のジェットストリームがでてから以降、ゼブラのサラサ以降の書き味の良い文房具というのは、まだまだ世の中になかった。
そんな中での、このペンの書き味。
どんな紙にでもサラサラと、そしてそれなりのインクのねっとりとした抵抗感とでちょうど良いバランスで書くことのできるペン。
だから、もったいなくてなかなか使うのがもったいなかった。
特別なものを書くときだけにこのペンで書くようにしていた。
しかし、さすがに30年も経つと、インクはなくなる。
インクがなくなってから、替え芯は手に入るかどうかも調べることがなかった。
そうして、机の引き出しの奥の方にしまわれた状態になっていた。
一昨日、机周りの整理をしていたら、このペンを発見した。
そして、書こうと思っても当然ながら書けない。
そこで、それなりに色々なペンを扱っているお店に出向いて、替え芯があるかどうか聞いてみた。
どうやら、今も替え芯は現行品であるらしいが、取り寄せになるという。
ということは、もしかしたら普通にアマゾンで売っているのか?と調べてみると、有った。
そして、注文したものが、今日届いた。
早速、入れ替えて、書いてみる。
線の太さは、太め。
しかし、書き味はやっぱり抜群だった。
また、しばらく大切に使おうと思う。