#8 大傑作映画「サマーフィルムにのって」
こんばんは、いやこの時間はもうおはようございますですね。時刻は午前5時47分を回ります。私は現在大学3年の夏休みを過ごしていまして、毎日映画を観るようにしているのですが、先ほど鑑賞した映画「サマーフィルムにのって」がとてつもない映画だったので新鮮な気持ちを書く殴りたいと思います。
時代劇オタクの女子高生、ハダシ。映画部に所属する彼女は、時代劇の撮影を熱望するものの恋愛映画に夢中の周囲にはまるで相手にされない。そんな時、ハダシは凛太郎という理想の武士役と出会い、個性豊かな仲間たちと共に初めての映画制作を開始する。しかし凛太郎はある秘密を抱えていた。というあらすじです。
あらすじが既に面白いですよね。
今年の初め頃にこの作品のポスターを見て、絶対夏に観たい!と思って温めていたのでやっと観れました。温めるどことか暑くなりすぎましたが、、、。「私たちの青春は傑作だ。」というのがキャッチコピーでそれに相応しすぎる魅力的な作品でした。
まずなんと言っても、主要キャスト3人衆。伊藤万理華さん演じる「ハダシ」、河合優実さん演じる「ビート板」、祷キララさん演じる「ブルーハワイ」。ハダシ・ビート板・ブルーハワイって名前だけでもう引き込まれちゃいますよね。ブルーハワイはまだ分かるけど、ハダシとビート板が独特すぎて本当にツボでした。
そんな3人の友情。ハダシは時代劇、特に勝慎太郎を愛してやまないオタクでブルーハワイも時代劇が好き。ビート板は二人と一緒にいるのが楽しい控えめな子かと思いきやSFが好きで天文部に入部しているオタク。とにかく微笑ましい3人の日々にずっとニヤニヤしていました。特にブルーハワイが実は王道キラキラ青春ラブコメが大好きと告白したときに否定することなく受け入れて更にそれを活かす(楽しむ)を見つけていたときはなんかグッときてしまいました。友達ってこうだよなと。
映画を作るにあたって同じ映画部の甲田まひるさん演じるカリンを中心とした人たちが王道キラキラ青春ラブコメ映画を作っていて、前半はちょっと嫌なやつに見えてしまってハダシたちは映画部ぶっ潰して文化祭の上映してやろうと燃える感じなんですが、ちゃんと映画部の人にもハダシと同じように原点となるものがあってそれを軸に好きにのめり込んでいるんです。形は違えど好きに対する気持ちは真っ直ぐでかっこいいんです本当に。さっきのブルーハワイもそうだけど中々好きって気持ちを正面から出すのって恥ずかしかったりするじゃないですか、でもこの作品では彼女たちはそんなことなんて全く気にしてなくてただただ好きに夢中になっていて無敵で良いんです。
映画を作るの環境もあまり良いとは言えないけど、とにかくリアルなんです。剣道部であるブルーハワイが殺陣の指導をしたり音を聞いただけで誰がどんなボールを投げているか当てることができる2人組とかチャリをデコりまくってるヤンキーとか映画が無ければ決して繋がることのなかった人たちが集まって作ってく自主制作感が堪らないです。上手くいかない事もあるけどそれでもハダシの熱が徐々にみんなに伝染して協力する青春の感じが本当に烏滸がましいですけど自分達を見ているようでした。
僕たちも今制作をしている中で、出来ない事は多いし中々形にならないけど、それでも自分達がやりたいことに素直に取り組めてて賛同して協力してくれる人達もいて、そうやって作れた自分自身の作品が誰よりも好きなんです。それって青春すぎませんか、ハダシみたいに自分達も周りに恵まれて作ることが出来ているんだと改めて感じられました。
このタイミングで「サマーフィルムにのって」という映画に出会えて、やっぱり人生は巡り合わせなのかなと思いました。「perfect days」を観た時も感じたけど、然るべき時に出会う人がいて、出会う映画があってそうやって人生はどうにか巡っていくものだと。だから自分の好きなものには不器用でも正直に向き合って楽しんで行けたらいいなと思います。それとどこかの誰かにも自分達の作品が届けば尚良いです。
これから何度でも観返すことになる名作品に出会えて良かったです。