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雪についた、あの動物の小さな足跡

先日、車を運転していると、道路を横切るエゾリスを見かけた。エゾリスは、ペットとしても飼われているシマリスよりもはるかに身体が大きい。しかし、あの時私が見かけたのは小さい個体だった。

もしかすると今年生まれた子かな。その小さい子は車道の上でちょっと立ち止まった後、勢いつけてそのまま駆けていった。

エゾリスはシマリスとは違い、冬眠はしないようだ。木が多く生えている所では、運が良ければ冬でもその痕跡を見つけることができる。


雪の上についたエゾリスの足跡


この画像は5年くらい前、私が所属しているカトリック教会で撮影したものだ。早朝、浅く降り積もった雪の上にエゾリスの足跡がついている。警戒心が強いので近くで滅多に遭遇することはできない。かれこれ10年以上、ほぼ毎日教会のミサに通っているが、足跡はこれを含めて二度くらいしか見つけたことがない。

カトリック教会の周囲には小学校や幼稚園などの教育機関がいくつも隣接している。それぞれ学校の敷地内には多くの木が植えられており、彼らが好きなどんぐりの木もある。教会に居住している司祭の話では時々やってくるらしい。

教会にやってくるエゾリスは樹上で餌を食べている時なら、木に近づくことも可能なようだ。残念ながら私はそのチャンスが巡って来ないのだけれど。

これから雪の季節を迎え、もしかするとまたかわいい足跡に遭遇する機会があるかもしれない。それには私も気を引き締めて平日もミサに通わなくてはいけないな。エゾリスたちも厳しい冬を乗り越え、元気に過ごしてくれることを願うばかりだ。

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桐島彩
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