水道水の残留農薬基準値緩和されたって知ってる?

今回、水道水の残留農薬基準値緩和されたことについて紹介していきます。

●ホスチアゼート【対象農薬リスト掲載農薬類】
既存目標値(0.003mg/L)→新目標値(0.005mg/L)

●クロロピクリン【要検討農薬類】
既存目標値(設定なし)→新目標値(0.005mg/L)

●ウニコナゾールP【その他農薬類】
既存目標値(0.04mg/L)→新目標値(0.05mg/L)

こちらの3種類の農薬が目標値の見直しをされました。
【対象農薬リスト掲載農薬類】【要検討農薬類】【その他農薬類】は
農薬の分類区分で原水や浄水から検出される量や
社会的な要請の有無により3種類に分類されます。


今回は、「ホスチアゼート」
残留農薬基準値緩和される前は、
基準値が0.003mg/Lでしたが、
2022年4月に残留農薬基準値緩和が行われ、
基準値が0.005mg/Lに変更されました。

ホスチアゼートとは

https://www.ktpps.org/pdf/journal/51(2004)_body_41.pdf

https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/98886-44-3.html


日本の水道水は安全ではなくなるかも!?
日本の水道水は安全性が高いと言われています。

水道から出てくる水を飲めるのは世界でも日本を加えて10か国程度とされており、世界には196か国ある中での10か国というのはとても貴重な存在です。

そんな水道水の安全性が高い日本ですが、実は2022年4月からその安全性が脅かされる危険性が高くなっているのです。

「どうして?!」と驚く人がほとんどでしょう。


【水道水の検査基準について】
水道水は水道法第4条に基づき、51項目の水質基準と26項目の水質管理目標設定項目が設定されています。

その検査基準についてまずは少し紹介していきます。

水質基準や水質管理目標設定項目の内容としては、水道水の中に入っている微生物や農薬、その他の物質はどのくらい含まれているのか?
を分析します。

そして、その分析結果を定められた基準値に沿って評価していきます。

少しでも基準値を超えていれば、その水道水はもう飲むことができないとなります。

さらに分析が進められ、どうして基準値を超えてしまったのか?
などの調査を行ったりもします。

それから水道水を再度除菌・殺菌したり、水道管などに問題があれば水道管自体を除菌・殺菌したりもします。

このように安全な飲み水が提供されるというわけです。

《水道水の残留農薬基準値緩和された!》
しかし、水道水の安全性が今脅かされることになるかもしれません。

その理由として、上記で紹介した通り、2022年4月から水道水の残留農薬基準値緩和されたことが背景にあります。

日本では水道法第4条で51項目の水質基準と26項目の水質管理目標設定項目が設定されているのですが、このうちの農薬の基準値が緩和されたというわけです。

その緩和された農薬の1つが「ホスホチアゼート」です。

「ホスチアゼート」というのは殺虫剤の1つであり、農作物についた虫を退治するために撒かれる殺虫剤です。

よく使われる野菜や果物は、小さなお子様から大人まで、
みんなが大好きな
いちご、きゅうり、トマト、ズッキーニ、アスパラガス
などなど、たくさんの野菜や果物に使用されています。

特に健康意識の高い方はご存知かと思いますが、いちごや春菊などの
ホスチアゼートの残留基準値が高いことが問題になったことなど、
記憶に新しいかと思います。

この「ホスチアゼート」は、大量に吸ってしまったり、飲んでしまったりすると人体に影響が出てしまいます。

この「ホスチアゼート」が水道水から検出された際、定められた基準値を超えていなければ普通に水道水として供給しても大丈夫!(厚生労働省基準)ということになっています。

繰り返しますが、
「ホスチアゼート」は残留農薬基準値緩和される前は
基準値が0.003mg/Lでしたが、
2022年4月に残留農薬基準値緩和が行われ、
基準値が0.005mg/Lに引き上げられました。

この基準値の変更は内閣府食品安全委員会が研究した結果によって、厚生労働省が決めました。

内閣府食品安全委員会がいうには、今までに「ホスチアゼート」による健康被害が低かったためだとのことです。

しかし、これはどこからどこまでの基準が健康被害が低かったのか?
によります。

さらに「ホスチアゼート」を長期間摂取し続けても健康被害が低いのか?
という結果は出ていません

なので、今は安全かもしれませんが、長期間水道水を飲み続けるとどうなるかわからないというのが実際のところです。

【日本の水道水は安全なの?】
結果からいうと、日本の水道水は今のところは安全ではあります。

しかし、上記でも紹介したように水道水の残留農薬基準値緩和が行われたことにより、安全性が疑われているのが本当のところです。

さらに残留農薬基準値緩和は2022年4月に行われただけではありません。

実は過去にも残留農薬基準値緩和が行われていました。

2020年には水質基準の規定が変更されたり、ジクワットという農薬が0.005mg/Lから0.01 mg/L緩和、プロチオホスという農薬も0.004mg/Lから0.007 mg/Lに緩和されています。

この時、緩和が行われたプロチオホスは脳内の赤血球が阻害されたり、体重の増加が見られたりしていたのにも関わらず、基準値が緩和されたのです。

これを考えると、今回の「ホスチアゼート」も今後危険性があるかも?
という自体になるかもしれません。

なので、子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭などは特に水道水ではなく、安全性を考えてスーパーで購入した水やウォーターサーバーを設置するといいでしょう。

【まとめ】
今回は水道水の残留農薬基準値緩和されたことについて紹介してきました。

2022年4月に水道水の残留農薬基準値緩和が行われたのは
●ホスチアゼート【対象農薬リスト掲載農薬類】
既存目標値(0.003mg/L)→新目標値(0.005mg/L)

●クロロピクリン【要検討農薬類】
既存目標値(設定なし)→新目標値(0.005mg/L)

●ウニコナゾールP【その他農薬類】
既存目標値(0.04mg/L)→新目標値(0.05mg/L)

こちらの3種類の農薬が目標値の見直しをされました。

これは内閣府食品安全委員会が調査し研究した結果、一定数値緩和しても安全と認めれたため、厚生労働省によって緩和されたというわけです。

今は安全かもしれませんが、今後長期的に水道水を摂取することでどうなるのか?
というのはわかっていませんし、言及されていません。

なので、今はいいかもしれませんが長期的に考えたときに水道水ではなく、ウォーターサーバーやスーパーでの水を購入して飲料したほうがいいかもしれません。

ぜひ参考にしてみてください。


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