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素敵なもの
ちまたでは、夏のクリアランスと名したセールが行われている、2024年の7月。
私も何か欲しいなぁと思い、百貨店に出かけた。
それなりに素敵だなぁと思う物もあったが、結局、何も買わずに帰って来た。
ここの所、お買い物となるといつもそんな感じ。
最後の決め手にかけるというか。
私の中で、よし!買うぞ!という気持ちが湧かない。
とある事情で、今年のお財布事情は厳しい。
おそらくあと3年くらいはその影響の煽りで、なかなか厳しい状況。
そんな状況が大いに影響しているとは言え、以前の私では想像出来ないほど、物欲が失われている。
何か欲しいと思って、何も買わずに帰る時、THE YELLOW MONKEYの名曲、JAMを思い出す。
素敵なものが欲しいけど
あんまり売ってないから
好きな歌を歌う
僭越ながら、なんか、分かるなぁと。思ってしまうのです。
私にとって、買い物とはなんなのだろうか。
かつては何故、あんなにテンションぶち上げの楽しい時間だったのだろうか。
お洋服やらの力を借りて、素敵な私になれるような気がしていたし
お洋服やらの力で、新しい自分に出会えるような気もして、
ワクワクしていた。
何かのイベントがあれば、お洋服の力を借りて、素敵な私を見てもらえる。
もしくは、素敵な場所で、馬鹿にされずに済む。
そんな感覚があったように思う。
あの頃と比べると、どうやら外付けのものでは、自分が満足できなさそうであることを、少し理解している気がする。
それは少し、誇らしいような気もするが、
あのアドレナリン、ドーパミン、よく分からないけれど
テンションをぶち上げてくれるような感覚が、あまり感じられなくなって寂しいような。
でも、なんというか・・・。
操作されず、自分で自分を掴んでいる感覚とでも言おうか。
その安心感が、ぶち上げる感覚を失いつつある私を、満たしてくれる。
だから、私は好きな歌を歌う代わりに
できる限り、文章を書こうと思っているのかもしれない。
2024.7.28