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旅立ちとはじまり

3月が訪れましたね🌸

卒業

今日はちょっとした偶然で、ある高校の卒業式会場に行くことになりました。

実はこの高校の最後の卒業式でした。

最後の卒業生たちを見送った後、閉校になるのです。

ここは全国でも有名なある「聖地」になっている場所でもあるのですが、少子化のため市内で一番新しい高校であったにも関わらず閉校することになったのです。

夜明け前の静けさ

驚くほどに静かな卒業式で、RIEの高校の卒業式のあとのお祭り騒ぎのようなことが何もありませんでした。

最後の卒業式なのにな…

当然、自粛のこともあるのだと思いますが校舎に向かって、「みんな大好きなんだよ」とこころで伝えてみました。

少しだけさみしい気持ちになったからです。

新しいなまえ

ふと見ると、校門についている名前が変わっています。

この高校は閉校になった後、障害を持つ方の支援施設に生まれ変わるのです。

また新しい役目を果たすために、今日この高校自身も卒業式だったんだ…

想い出とともに走り出せ

卒業は次へのステップですね!

物事を感傷的に見るだけではなく、いろいろな方向からとらえてみることって大切だなぁと改めて思いました。

この高校に通ったたくさんの人たちにとって、大切な青春時代を過ごした時間と想い出たちは、いつまでもこころのどこかにちゃぁんと生き続けているのです。

この高校もさみしくなんてありませんでした。

次の役目を楽しみにしているんじゃないかなって思ったら、校舎の四角い窓が走り出す列車の車窓のように見えました。

桜はいつもそこにある

吉野山 花の散りにし 木の下に とめし心は われを待つらむ

吉野山の散った桜の下に私の心は奪われたままだ。
あの桜は今年も私を待っているのだろう。

西行の歌です。

なまえは変わってもこの校舎は、きっとひとりひとりの想い出を抱えて、そしてこれからの出逢いもぜんぶ受け止めてくれるんだと思います。

いつでも逢いにおいでって伝えてくれている気がします。

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