2024.10 西表島採集記録 -前編-
1番アツい季節、それは夏ではなくて秋であるッ!!!
(今年の夏も物理的にアツ過ぎて死にそうでしたが)
と、いうわけで今年もこの季節になりました。
"マルバネクワガタの季節"です。
今年も本土は残暑が続き「秋はどこへ??」という感じでしたが、いつの間にか10月も後半に…
ちょくちょくマルバネとってるツイートが流れてきて(マナーの悪いクソみたいなうんこツイートもありましたが😅)、いよいよ今年も始まるなと仕事中も気分はもう西表でした。
今年は6晩!!
過去最長なので今年こそは"挑戦"をテーマに頑張って成果を出せればと思います。
では!!!!!!!
はじまりはじまり~
10.20
前日ゆっくり準備しようと思っていましたが、引っ越しの片付けでめっちゃ忙しくてバタバタしながらギリギリに準備が終わりました。。。
しかし今回はキャリーにパンパンじゃない!
ほんとに忘れ物してないよな…?
なんで毎年あんなにパンパンでクソ重かったんだ?と、心配性なので毎回ですが不安になります。
そして空港に6時頃到着。
預け荷物の台に乗せると、21.2kg…
なんで荷物少ないのに重さは変わんないんだよ💢
と、毎年やってる気もしますがリュックに少し荷物を移して無事保安検査も通過。
7:15 フライト
✈️✈️✈️✈️✈️
というわけで、石垣空港に到着しました。
石垣空港から出てるバスで石垣港離島ターミナルへ。
次の船まで1時間ほどあるということで、
ガーラ食堂へ来ました。
ラフティーがめっちゃ美味しいんですよね。
(某ねおさんブログの影響)
相席になったじいちゃんが「暑いね〜」「東京から来たの?」「いい旅にしてね」と。
こうゆう旅先でのちょっとした出会い、好きなんですよね。
美味しいご飯でお腹を満たし、良い時間になったのでフェリーで西表島大原港へ向います。
西表島に向かう船が何故か1番ドキドキするんですよね。
高まるぅぅぅう〜〜〜
そういえば去年西表島に行った時の写真が八重山観光フェリーに載ったんですけど、今回は安栄観光でした…(なんか申し訳ない)
フェリーの中でどこからか虫オタクの話し声が
「〜〜〜Twitterガ〜」
「~~~灯火総研ガ~~~」
怖いですね:(( 'ω')):
そんなこんなで西表島に到着です。
また今年も西表に来ることが出来ました。
レンタカーの手続きを済ませて、前日入りしている友人(K)を拾って宿へ。
宿のばあちゃんが覚えていてくれたようで温かく迎えてくれました☺️
向かいのスーパー川満で買い出しをして、今晩はどこのポイントに入るかを考えます。
前日入りしていたKは昨晩トラブルですぐに下山せざるを得なくなってしまったので彼も実質今日が初日です。
今晩は自分は毎年初日に入る場所、Kは島の反対側のポイントへ。
Kが入る場所までは距離がある為、先に自分は入山する場所におろしてもらいます。
この場所の登山道はアップダウンが激しく結構体力を消耗するので、まだ明るい時間という事もありゆっくり進んでいきます。
半分くらい進んだところくらいで、先行者が道沿いの木を見ていたので「失礼します〜」と会釈をして先に進もうと思ったのですが、、
自分が先に歩いていくとその人がずっと後を着いてくるんですよね😅
さっきまで道沿いの木見てたじゃん…
挨拶も返してくれなかったのに怖いよ……
ポイントまで着いてこられるのも嫌なのでペースを上げて登山道を進んだのですが、これが後に身体への負担に。。
いつの間にか引き離す事に成功しましたが、声もかけないで無言で着いてこられるの怖いですよまじで:(( 'ω')):
ようやくゆっくり出来る状態になったのでペースを落として道沿いの木を軽く見ながら進んでいると、
「あ、いるやん」
めっちゃ道沿いの木に付いていたのは初めてなのでびっくりしましたが、今年もこの虫を見る事ができてとても嬉しいです。
内歯の残るいわゆるイボ大歯(厳密には中歯)で好スタートです!
その後少し進んで目的のポイント周辺に辿り着いたので、去年のログを見ながら捜索を開始します。
少し休憩をしようとリュックを下ろすと、
!?!?
リュックにデカいムカデが付いていたのでびっくり笑
この島のムカデはデカい個体が多いし、良く見ないで掴まった枝に付いていると噛まれるので注意です⚠️(友人は数回やられてるという話を聞いていたので自分は掴まる枝はちゃんと確認します)
休憩をして再び捜索を続けていると、2頭目にも出会えました!
周りにもいないか確認しますが、この1頭のみでした。
更に奥へと進みながらポツポツ小歯は確認できるもののサイズが全然伸びません…
ポイントの1番奥のエリアに着いて、良い木に少し大きめのシルエットが見えたので期待して近づくと、片顎がばっこり折れた(抜けた?)激中歯がいました。
この後はピッタリと見つけられなくなってしまって、次の発見個体は山を降り始めた時でした。
しかしこれまた奇形個体(羽化不全)。
3時間も目的の虫が現れないままというのは結構精神的に来るものです…😫
遠征初日、登りの事件もあり足が早くも限界を迎えそうなので登山道を降り始めると太腿の裏が両足つってしまって1人登山道でうずくまってました😂😂
この日は1時半頃には下山。
今日はトータル10頭ほど確認する事が出来ました。
足は限界すぎて駐車場に降りてきてからも腿の裏がつります笑
予想よりも早く降りてきてしまったので、友人の下山報告を待って寝転んで空を見ていると2人組が降りてきました。
話しかけてみると1大歯採れたようで色々情報交換や面白い話も聞けて、果てには宿まで送って頂くことに。
本当にありがとうございます!!!!
そして友人はというとポイントをハシゴしてしっかり2大歯抜いたと連絡がきたので、「こいつやっぱりすげぇな」としみじみ思いました。
10.21
とても悪い知らせ
なんと季節外れの台風が発生したらしい。。
運悪すぎないかぁ⁉️(東大医学部頭悪くないかぁ⁉️)
運悪いってレベルじゃねぇぞ‼️
こればかりはどうしようもないので、帰りのフェリーと船さえ動いてくれという感じですね(ヽ´ω`)
この日の昼間はKと釣りに。
特に釣果はありませんでしたが、西表島を堪能出来ました^^
この日も早い時間に入山します。
駐車場で準備をしていると同業者の車が来て、既に停まっている車の前に駐車しました。
虫屋A「そこ停めたら出れねぇじゃねぇかよ(少し怒)」
虫屋B「いや、こっちから出れるじゃないですか」
虫屋A「なんで先に来たこっちが配慮しなきゃいけねぇんだよ(怒)」
と、醜い争い(?)が繰り広げられ友人と自分は顔を合わせて苦笑い😅
さながらトントンミーの縄張り争いのようでした。
どっちかが1歩引けばいい話なのに……
お互いを思いやる心、大事です。
そんなこんなで入山です。
この日は体力の残っている日の浅いうちにしか出来ないような新規開拓をします。
前日にKが見つけたポイントを経由してずっと奥の地図上で気になる場所までの大新規開拓です。
Kと一緒に入る時は基本ナビゲートをしてもらうので自分がルート取りをしなくて済むのですが、ペースが早いのでついていくのが大変です笑
全然スマホで撮影をしていませんでしたが、この日は通る場所に良いポイントが多く、相当な数のマルバネを見る事ができました。(全然写真撮ってない…)
目的の場所周辺に辿り着く事ができましたが、ここのマルバネはいまいちパッとしない発生木に着いている事が多かったです。
良くマルバネをやる人はドデカい発生木を"エロい木"と表現しますが、その様なお手本のような発生木を擬人化するなら"水着ギャル"や"巨乳人妻"です。(何言ってんだ)
このエリアでマルバネが付いている木は太くはないがちゃんと赤枯れフレークのある木、まるで一見エロくなさそうだが実はエロい"30代OL"という表現に達した。
「お!ここにOLいるぞ!」
「こいつドスケベ人妻やん!!」
(訳:こいつデカイマルバネ出そうな木だな!!)
「あっちのエロいギャルに声掛けてくるわ!」
(訳:あっちに良さそうな発生木あるから見てくるわ)
などの会話が真夜中の密林で繰り広げられている様子はまさに "異様な光景" である。
ある程度見たいエリアも見終わりかけて、ここの尾根の先まで見たら下り始めるか〜と最後の尾根の発生木になりそうな木を調べる。
2本並んだ"30代OL"をチェックしてみるが何も付いていない…
が、視線を外す瞬間地面に黒光りする物体があったので良く見てみると
んお!?!?
どうせなら堂々と発生木に付いていてくれないものか、これだけKにナビゲートしてもらったのに自分の前に現れたか、、
などと少し反応に困ってしまったが、新規開拓ラベル大歯!!
Kのノギスで測ってみるとなんと64!?
まじか…遂に俺も64か…
と、1晩大移動した疲れも吹き飛んだ。
時刻は1時を過ぎていて半分諦めていたのでこのタイミングで採れてよかった。
2頭目は得られなかったので、下山。
行きとは裏腹に帰りは険しい場所が多く苦戦しながらも4時頃に車まで戻ってこれた。
下山体制に入ってからは1頭も確認できなかったが行きが当たりルート過ぎてこの日はトータル40近く見る事ができた。
そして採集した大歯を自分のノギスで計測してみると、
61.8mm ………?
そう、Kのノギスは壊れていたのだ……。
10.22
この日も昼間からぶらぶらします
この日も新ラベルを採集すべく、かつての有名産地へ。
実は去年1人でこの場所に入っているのですが、イノシシの気配+取れる気がしないので速攻下山した場所です笑
今回はKと一緒なので心強い!
日が暮れてきた頃に土砂降りになってしまったので車で昼寝をするといつの間にか真っ暗になっていました。
突撃の準備をしていると、車がやってきました。
どうやら環境省の方のようで、入林届のチェックや色々お話を聞かせて頂けました。
そして数日前に東部で遭難があったので気をつけるようにと…。
1人で突撃する時は気をつけないとなぁ
ということで、入山。
結果
ヤマンギ。
やはり居る気配がないので、早めに見切りをつけて違う場所へ。
🚗💨
次の場所は持ってる人は相当少ないであろうレア産地なので地図上で目星をつけた場所が良い環境であってくれと願って沢を登っていきます。
結果はというと松林と照葉樹林が混在する場所で、少し谷を挟んだら植生が変わるような面白い環境でした。
途中には大迫力の発生木もあったりして、期待が高まってきた頃にKがイボ大歯を発見!
続けて自分も小歯を発見していき無事新ラベル🙌
昨日とは違いこの場所はちゃんとThe発生木って感じの木に付いているので発見するのが気持ちいい。とても楽しい健康に良い採集になりました。
この場所の大歯が見れれば最高完璧だったのですが、大歯は得られないまま下山。
非常に良い場所だった。
まだ2人とも元気だったので「ノコギリガザミ取りに行かね?」って事でマングローブへ
Kがガザミのいそうな穴に手を突っ込み始めたのにはクソ笑ったが、なんと何個目かの穴で当たりを引いた時も爆笑した😂😂
こいつほんとにすげぇよ
格闘の末に小歯サイズのガザミを2匹ゲットしてホクホクで宿に帰りました( ˘ω˘ )
後編に続きます。