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西表島紀行 2023秋 -後編-


2023/10/22

西表4日目、この旅も後半に入ります。
前日念願だったヤエヤママルバネクワガタ大歯個体を2頭見る事ができて、採集の目標の最低ラインはクリアーしたのでこれからは西表島観光にも力を入れていきます。

前日の採集の疲れでこの日の昼に活動し始めたのは15時…(せっかく西表島に来てるのに)

宿の周辺をカメラを持って散歩します。

デンサー!
宿のすぐ裏のデンサー節の舞台(?)

宿のすぐ裏の海辺の道を歩いていきます。

海辺のエモい椅子

海沿いを少し歩くとまるまビーチという小さなビーチに出ます。


透明度がエグい西表の海
上原港


また、宿の少し隣にはピーチパインの無人販売所があるのですが滞在中には買えませんでした(泣)

イラストがかわいい!
パイン食いたかった…

カンピラ荘の隣のうまんちゅCafeのヤマネコがなんとも言えない愛嬌を醸し出していました。

動き出したのが15時過ぎということもあり食堂はどこも閉まっていたので、唯一やっていた「西表の少年」へ。

おしゃれかわいいカフェです
とてもお店の雰囲気が素敵です

時間も時間なのでドリンクだけのオーダーでしたが、とても満足^^

トロピカルクリームソーダ マンゴー🌴


トロピカルクリームソーダを堪能した後は、夕暮れのビーチを撮影しようと「星砂の浜」と「月ヶ浜」に向かいました。

が、しかし、
どこもカップルや数人のグループばかりで、ソロの自分にはダメージが大きすぎた。。。
ヒットポイントがレッドゾーンに入ってしまったので早々に退散…(弱いぞ自分!!)


月ヶ浜の駐車場
月ヶ浜へ続く道


月ヶ浜
祖納の港からの景色 

星砂の浜での写真は特にいいのがありませんでした…



この日は新しい産地を開拓しようと思い、下見をするために明るいうちから山へ。


ヤエマルが付きそうな木だな〜
と思ったらまさかのチャマルが付いていた
iPhone撮影
甲虫が飛んできたので叩き落としたらまさかのチャマル…
iPhone撮影

入山から早々にチャマル2頭!?
まさかの副産物だったので嬉しかった。
でもそれ以上に発生木に付いてる個体と飛翔個体を連続で見る事になるとは思いもしなかった…
しかもこれが5分くらいの間に起きたのだからここで運を使い切った気がする笑

特に飛んでいるチャマル。
西表島でのチャマルの採集といえば明るい林床を歩いている個体をひたすら地面とにらめっこしながら探すイメージだったので本当に驚いた。
石垣島の個体群は飛翔してススキに付くというのを聞いた事があるが、ここにもまさにススキが少し生えていた。

予想外の出来事に新規開拓大成功の予感を感じつつヤエマルが付きそうな発生木を探していくが、どうも獣の気配をずっと感じる。。
嫌な感じだなーって思いながら奥へと進んでいくと、リュウキュウイノシシの糞が。

リュウキュウイノシシの糞(多分)

これを見て思った。

「今日は程々にして帰ろ〜」

とはいえせっかく来たので明るいうちに目星をつけておいた木を見て回ることに。

しかし、どの木もヤエマルは付いていない。
早めに切り上げて美味い飯でも食いに行くかな〜とGoogleマップで夜遅くまでやっているお店を探しだしたりして、前日の成果もあって完全にやる気ゼロモードになってしまった。


車に戻りながら道の横の木を照らしていると、
「お?これは?」


道から少し入った所にシャリンバイが点々とあるのが分かった。
前日、友人と一緒に山に入った際に教えてもらった「ネブトの付く木」。
目線より少し高いところにウロがあったので覗いてみると、エリトラにスジの入った小さな甲虫が。
リュックからピンセットを取り出して慎重に取り出すと、ヤエヤマネブトが出てきた。
「おお〜!ネブト初採集や^^」
他のシャリンバイも見てみるが結構な確率でネブトが入っている。

ヤエヤマネブト27mm

最大個体は27mmでした。
ネブト採集、楽しいな。

眠っているヤエヤマカラスアゲハ

この日はネブト採集で満足して、宿に帰ってすぐにシャワーを浴びた。


そしてさっき山の中で調べたお店へ。

レストラン「一隼」
島では数少ない夜遅くまでやっているお店。
とはいえラストオーダーの少し前に滑り込みだったので申し訳なかった。

お通しの漬物
石垣牛のサイコロステーキ
イノシシのたたき

全部美味しかったので大変満足してお店を後にした。


今日は早く寝て明日の朝に備える。
そう。朝焼けを見るのだッ!!!!!!!!


2023/10/23

翌朝、まだ外が暗いうちに起床することに成功。
今日は西表島で丸一日過ごせる最後の日なので気合いを入れ、観光をする。

眠たい目をこすりながら宿の裏から海沿いを歩いてまるまビーチに向かう。
辺りは少し明るくなり始めていて、ビーチに着くと何人かが日の出を待っていた。

すぐに東の空が明るくなり始め、その光景はあまりに感動的だった。

太陽が顔を出す前は空が淡い色をしていて初めて見る色だった。(そもそもそんなに朝焼け見た事ないけど)

太陽が顔を出す前の上原の空


太陽が昇ってくるにつれてその色は段々の力強い色に変わっていく。


貝殻と日の出


砂浜で迎える朝というのは最高だな。

間違いなく今までの人生で1番綺麗な景色だった。

太陽が完全に登りきると西表の透明度の高い海に陽の光が差し込む様がクソ綺麗だった。

波の影

ある程度撮影して、日も登り切ってしまったので満足して宿に戻りもう一眠り。

そして、結局再び目を覚ましたのは昼すぎ。
あれ?今日は気合い入れて観光するんじゃ……??


急いで白浜港へ向かい、フェリーに乗る。
行先は「船浮」。
船浮という集落は西表島にあるものの、フェリーでしか行くことが出来ない"陸の孤島"なのだ!


船浮に着いて、まずは事前に調べて気になっていた秘境のビーチ「イダの浜」へ。
集落から林を抜けるとイダの浜に着く。
とても期待していたのだが、なぜだろう。
あまり感動はしなかった。
たぶん朝に見た海が綺麗すぎたからだろう。

ここもやはりカップルや数人のグループがいたので早々に立ち去る…。

ビーチはサンゴの欠片だらけだった、すごい。


集落へと戻り、お腹がすいていたので船浮港のすぐ近くにある「山猫のテラス」に入った。

これが大当たりで、実に最高なお店だった。
ばあちゃんが優しく気さくに話しかけてくれてとてもほっこりした。

ソーキそば

ソーキそばがめちゃくちゃ美味しい。
今回の旅のBEST OF そば。
港越しに海を眺めながらすする麺は最高だ。


ふなっぺとシークワーサーソーダ

シークワーサーソーダおしゃれすぎないかぁ!?
(東大医学頭悪くないかぁ!?)
まさに今、南国を満喫している。

ここのシークワーサーソーダが1番美味い。
BEST OF シークワーサーソーダ。

お腹も心も満たされた。
ありがとう、「山猫のテラス」。


西表島に観光に行く際はぜひ船浮へ!!
独特ののんびりしている空気が流れていて、本当にいい場所です。


このロケーション、えもい。

1時間ちょいくらいしか滞在していなかったけど、とても充実していた時間だった。


帰りのフェリーに乗る桟橋
船浮から出港

来る時は外の席だったけど、帰りは人が沢山いて渋々船内の席に。


沢山の水飛沫をあげながら船は進む


今回の旅行での1番良い思い出だった。


夜の部の最終日は4時くらいまで粘ったがギリギリ内歯の残るイボ大歯のみだった。

ヤエヤママルバネクワガタ イボ大歯個体
iPhone撮影


帰りは石垣空港から11時45分と早いフライトなので、朝イチのフェリーに乗らないといけない。
帰りの支度をして、寝ずにそのまま今日も朝焼けを見に行く。


段々と明るくなる東の空
朝焼けでシルエットの浮び上がる上原港
木のシルエット、すこ

明るくなりつつある辺りを撮影しながらまるまビーチへ。

旅の終わりにこの綺麗な朝焼けを見るなんて、なんて乙なんだ。

今日も朝焼けを見に何人か集まっている。
昨日もいた人もいたので、多分自分と一緒でこの朝焼けに心を奪われてしまったのだろう。

朝焼けの中をサップする人たちもいて、めちゃくちゃやりたくなった。

朝焼けの中サップをする人たち

今日もこの朝焼けを見る事ができてよかった。
今までで1番綺麗な景色。



今日はレンタカーの返却もあるので、のんびり見ていることができなかったけど最高の朝だった。

宿のチェックアウトの手続きを済ませ、レンタカーを返却して港まで送ってもらう。


さっき出てきた太陽から刺す光が桟橋を神々しく照らしている。
「ありがとう、西表。」
良い旅であった!!

上原港の桟橋


徹夜で山を歩いて一睡もしていなかったので、帰りのフェリーと飛行機は案の定爆睡をかまして成田空港へと着きましたとさ。

おしまい





最後まで読んで頂きありがとうございました!
これからもカメラを持って出掛けた際の記録をこのnoteに残していきたいと思いますので、また読んでくださりますと喜びます(^ω^)

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