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非二元における、スピリットについて

非二元の教師「ラマナカント・マハラジ」                             

ラマナカント・マハラジは、シュリー・ニサルガダッタ・マハラジの直接の弟子で非二元の7教えを説くアドヴァイタの教師です。

「自己なき自己 ラマナカント・マハラジとの対話(ナチュラルスピリット刊)」は、非二元の本の中でも本質的で、かつ対話形式ということもあってか、とても分かりやすいです。

私にとって大切な本で、丁寧に時間をかけて読んでいます。

本書の帯には

「本書はあなたの忘れられたアイデンティティ、究極な実在を思い出させてくれます。                                      『自己なき自己』はあなた自身の形態マスター、携帯グルであり、あなたの精神的伝記であり、あなたを故郷へとゆっくり、静かに、常に導いてくれるでしょう。」

とあり、これ以上のない紹介文となっています。

今回は本書の中で、マハラジがスピリットについてとマスター(覚醒者)について、分かりやすく問答している部分があるので紹介したいと思います。

スピリットについて

『マハラジ:あなたは生きたマスターなのだ。

質問者:私が生きたマスター?では、あなたの中の生きたマスターと、私の中の生きたマスターには何か違いがあるのですか?

マハラジ:全く違いはない。

質問者:それは一つのマスターなのですか?

マハラジ:一つのマスター?二つのマスター、三つのマスター、四つのマスターとは何だね?わたしたちは 数遊びをしているのではない。理解するために言葉を用いているだけだ。子どもに何かを教えるときは言葉を使うだろう?一つのマスターも二つのマスターも三つのマスターもない。実際のところ、あなたがマスターなのだ。

               ―中略―

マハラジ:あなたは最終的な真実だ。あなたは体ではないし、体だったこともないし、体であり続けることもない。「私」とか「あなた」とかいう言葉を取り上げるのは、議論のためにすぎないのだ。

         体は違うが、

        スピリットは一つだ。

 異なる家々が並び立っているが、その上の空は一つだ。これは小屋、あればビル、これはロシア、インド、アメリカ、それらは名前にすぎず、空は一つだ。国ごとに空が違ったりはしない。私たちが名前を与えただけなのだ。空のこの部分はアメリカ、あの部分はロシア、イギリス、……空は空だ。』

思考による毒を解毒してくれるような本

私たちは、日々の生活で経済のことや人間関係、健康、生きがいなどを常に模索し考えて生きています。

そしてストレスを抱え、時には病に陥り、時には大きな失敗をし、時には大きく傷つきます。

そんなとき、読者である質問者が

「例えば金銭的問題があるのですが」

マハラジ:問題はない。部t繰り的な問題、精神的な問題、知的な問題、論t理的な問題などあるが、それらはすべて身体に関係している。それらはすべて、あなたが自分を身体形態として知るようになってから生じた。

 思考が流れている時は、日常生活に役に立つものを受け入れ、役に立たないものは捨ててしまいなさい。そういう思考に注意を払ってはいけない。

というようなやり取りがあります。

安らぎ・静寂=臨在=スピリット

私たちの問題とそれに関連する苦しみ、苦痛は、すべて思考の泡の中に存在し、泡の中に没入した時に生じます。

自分自身を思考の泡そのものと錯覚してしまうのですが、そうではありません。

私たちの本質は、思考の泡を包みこんでいる空間です。

その空間は「気づき」そのものです。

思考から抜け出し、「気づき」そのものに浸ると、安らぎと静寂、至福感という自分自身の本質が感じられます。

その感覚を「臨在」と呼びます。

マハラジは、

「あなたの臨在はまさに生きたマスターそのものだ。あなたは生きたマスターなのだ。」といいます。

この安らぎや、静寂として感じられる臨在が「空」であり「スピリット」です。

スピリットに一日のうちに何度か触れると、問題と思い込んでいた思考はいつの間にか穏やかになり、実際にそれは問題で無くなり、解決してしまっていることも良く起きます。

臨在を一瞬で経験できる方法「3点法」

臨在を一瞬で経験できる方法が、フランク・キンズロー先生のQE(クオンタム・エンライトメント)という技法です。

その最もベーシックな方法が、何度かこのnoteで紹介している「3点法」です。

              <3点法>                            Step1:                                 「軽く目を閉じてください。リラックスして体の力を抜きます。左右のうちどちらかの指先に注意を向けてください。指先に何か触れさせてみましょう。机でも、自分の体のどこでも、何でも構いません。今、指の先はどんな感覚がしますか?冷たいですか?それとも暖かいですか?指の中に走っている血管の中の血流がジンジンとしている感覚がありますか?指先の皮膚の感触はピリピリする感じ?それとも湿っている感じでしょうか、またはカサカサと乾燥している感じでしょうか。それらの感覚はどのように感じられていますか?                             感覚が起こることについて解釈しないで、感覚のみに集中してください。 指先と物の接点や、外気に触れている場所などを注意深くただ、努力なしに気づいてください。その間、他の考えがよぎったり、気になる事柄が浮かんだりして、指先の感覚を忘れてしまうことがあるでしょうが、そのようなことになっても、ただ指先の感覚に、努力なく戻ってください。
 途中、体のどこかに力が入っていることに気が付いたら、その力をそっと抜いて、また指先の気づきに戻って下さい。
Step2:                                             それが出来たら今度は、もう片方の手の指を、どこでもよいので触れてみてください。そして上記と同じ手順で同様に行ってみてください。 そして左右の指先の感覚に同時に気づいていてください。
Step3:                                                左右の指先の感覚に同時に気づいていることを維持していると、どこからか安らいだ感覚、落ち着いた感覚、静かな感覚があることに気がづいたでしょうか?                            そうしたら、その安らぎ感、落ち着いた感覚、静かな感覚など心地よい感覚も維持します。                                                つまりStep1~Step3までの3つの感覚を同時に維持し、気づいたままにいます。                                          これを1~2分ほど続けてみてください。(※便宜上、指先を感じるのが難しい様でしたら、他の体の部分のどこでもかまいません。ご自身でやりやすいように行ってみてください。)

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