スピリチュアル的な観点を含め、苫米地英人博士の「抽象度」を上げることの意味
抽象度とは
抽象度という言葉は、苫米地英人博士の造語で、「情報空間での視点の高さ」のことをいいます。 レモンの抽象度を上げていくと果物、植物、生物、有機物、、、といった感じにどんどん上がっていきます。 抽象度が上がると情報量が少なくなるということです。 「レモン」は具体的です、すぐイメージできます。
年々か前は「抽象度」という言葉は、一般的にはまだなじみのない言葉の様子でしたが、最近は講演会やメディアでも普通に使用される言葉になっています。
本noteでも詳しい解説をしようと考えましたが、他の解説の方がより詳しく記載されているので、リンクを張っておきます。とても詳しく解説されています。
今回は、その抽象度の概念について、より深く迫っていきたいと思います。
そもそのこの世は「霊界」
「Daigoメンタリズム vs Dr.苫米地”脱線脳”」という本があり、この本は読みやすく、付録のDVDも付いていてとてもお勧めです。
この本の中(p90~)に抽象度についてより詳しく述べられています。
Daigo:ちょっとずれるかもしれませんが、霊界は存在するのでしょうか。
苫米地:その定義にもよるけれど、そもそも「この世が霊界」だから。「霊界は存在するけど、この世はありません」というのが正解で、霊界しかないんだ。 ―中略― 苫米地:「情報処理システムのことを霊」と言っている。だから、コンピュータも霊があるんだ。コンピュータにソウルがあるかといったら、あたりまえじゃん。コンピュータこそ霊でしょう。完璧に霊の塊だ。間違いなくソウルがある。 情報場と言った方が、霊界と言うよりもわかりやすいから情報場と言っている。情報の空間はある。情報の空間を昔の人は霊と思った。
スピリチュアルとは「霊的」という意味合いですが、認知科学的な用語で言えば「情報処理システム」のことです。
宇宙が誕生し、今日にまで至るには様々な情報処理がなされて星々や生物が誕生しました。
人間が創る創作物や芸術、文学、科学技術、哲学、宗教、医学、生物学はすべて「情報処理」の過程で生まれています。
また、スピリチュアルで言われるチャネリングや高次元、宇宙存在、ヒーリング、天使、精霊といった現象や存在も全て情報処理システムから生まれたものです。
高次元存在や宇宙人、天使、龍神などの精霊も、人によっては視覚化したり五感で情報処理されるものとして、その現象結果が描写されています。
抽象度の高いところにはより大きな潜在エネルギーがある
「Daigoメンタリズム vs Dr.苫米地”脱線脳”」の本書では、p103~に
苫米地:だから、核分裂は、二つ下のレベルの陽子、中性子という抽象度が下がったことでエネルギ―が出た。 だから、エネルギーと質量が等価なわけではなく、質量も一つの現れにすぎない。エネルギー状態の一つの現れを質量ということで物理空間で表すことが出来る。エネルギーはどこにあるかというと、情報の抽象度というものがエネルギーを内包している。抽象度を下げることによってエネルギーが出ちゃう。
という記述があります。
また、非常に重要な知識として、
「情報場の抽象度が高ければ高いほど、物理空間に働くエネルギーはより強く、より広範囲になります。(苫米地英人著 超瞑想法p60)」
抽象度を上げないと、本当の意味での幸せは訪れない
抽象度という概念を用いて自分という概念を考えてみます。
抽象度を上げて自分を俯瞰してみると
自分―家族―学校や会社(地域)―国―世界―人類―動物界―生命・・・
というようになります。人類や世界という規模で抽象度を上げてもなかなかイメージし辛いかもしれませんが、今日の世界規模でのパンデミック現象を考えると、イメージしやすいです。
地球規模で気候変動、環境汚染があることで、自然災害や日々の食事に含まれる食品添加物などの影響から心身へのが生じています。
温暖化によるシベリアの永久凍土が解けたことで、未知のウィルスが出現しています。この現状では、今後も他のウィルスのパンデミックのリスクも存在します。
その流れから、地球規模、世界規模の影響から、国の不景気が生じ、地域社会の雇用の問題に還元されます。
雇用は家庭環境に直結し、家庭環境から個人の心身の影響に繋がるのは言うまでもないことです。
こういうわけで世界では、SDGsが話題に上がっています。
なぜこのような状況に陥ったのか
上記のような状況はなぜ生じたのでしょうか?
私なりに言えることは、先に述べたように、個人と世界、地球、宇宙は相互作用で生じている現象であるということが、抽象度が低いため、理解されていなかったことと、理解されても「自分には関係ない」と目先のことに追われすぎてきた歴史が招いたことかと思います。
これまでの人間の行動を分析すると、まず人間がこの100年に急速に技術変革を遂げているものの、その変革に心身の思考が追い付いていないことがあげられます。
技術は格段に100年前に比べると進歩していることは誰もが認めると思います。それまでの1000年間以上の進歩をこの100年で遂げていると言えます。
急速な進歩のわりに、私たちの脳と心は原始時代の脳機能で対応し続けています。
つまり、不安や恐怖との別離を目的とした生存欲求を優先する思考システムでずっと対応し続けています。
周囲の技術システムがITが発達し、5G、6Gというように進化しても、人類の主要な情報処理システムが未だに石器時代ということはとても恐ろしいことです。
類人猿に、核兵器のボタンを清掃させているようなものです。どんな事故が起こるかわかりもしません。
この思考システムのために、人間はどうしても
・目先の現象に囚われる。
・長期的な視野に立って計画、実行することが困難だ
・理性的・論理的な選択よりも情動で選択してしまう。
・依存的な刺激物に弱く、より広範囲に、時空を超えた言動が苦手
などという傾向が優位になります。
結果、個人の行動原理はせいぜい自分の家族の幸せにしか目が行き届きません。
まして次世代の地球環境など実感がわきません。
地域、国家という抽象度でもまだまだ低すぎます。
昨今では地球を超えて宇宙次元にまでその視野を広げなければとても対応できる状況ではありません。そのような高次の情報処理を行おうとすると、小学生が急に高校生の問題を目にした時のように、
実感がなく、めまいがして、疲れてしまい、「ちょっと休もう」とSNSやスマホゲームに手が伸びる学生と同じ現象になっています。
結果、自分の目の届く範囲の思考に没頭します。
そして、「しょうがない」という言葉が無意識に頭の中に反芻され、自分と他人を慰め合います。
こうして自覚のない利己的な生命体が維持されています。
解決策とは!?
この解決策のヒントとして、プラトンの「国家論」があります。
そこには、
「理想の政治を得よう、良い政治家を選ぼうとすること、 プラトンはそんなことに意味はないと言っている。 そうではなく、個人個人が理想的になれば勝手に社会は理想的になる それを怠って、誰かに正義を任せ、そいつが正義をやらないからダメだと言っている国家は永遠にダメ」
と言っているそうです。
まずは自分が理想的になることが大切だということです。
では理想的とはどういうことでしょうか!?
独裁国家やヒエラルキーを強固に維持する国家の基で洗脳されれば、理想的とは単に、目上の者という存在に従順になるだけです。それが理想と言われます。
奴隷人間ばかりが量産されるだけです。
そうではなくて、抽象度を思い切り上げて、「地球人」以上の抽象度、つまり「生命というレベル」にまで抽象度を上げれば、
その下の抽象度である人間が創ったイデオロギーや思想といった現象の影響を受けません。
そして、生命という水準の抽象度で言えば、生命現象が最も優先していることは、
他の生態系とバランスを取り、より理想的(利己的とは逆向きの)な子孫を生態系に生み出す存在ということになります。
「利己的とは逆向き」ということは、その生態の行動原理が不安と恐怖をきっかけとした生存目的の動機付けではないということです。
つまり、「好奇心」からの行動原理がより優位であるということと思われます。
現代人は、まだまだ家賃や生活費、養育費のために嫌々疑問に思いつつも、機械的に働いている節があります。
そのため、今回のようなパンデミックの状況になると、不安と恐怖が優位になり落ち着いて抽象思考を行う余裕がますます無くなってしまいます。
日常はイライラが増え、心身共にストレスが溜まっていきます。
まず、自分が生存目的思考が優位になっていないか、セルフモニタリングをし、
より自由に思考し、好奇心から行動し、楽しんで生活できるためのストレスマネジメントは重要です。
そうして、より抽象度の高い思考が出来ます。
抽象度が高まると、そこに生じている位置エネルギーも高まるので、自分や家族、そして地域の健康、人間関係、経済、生きがいといった課題がより解決されていきます。
こうして善循環が生じ、世界と地球環境が改善されていきます。
きっかけとなるエクササイズや理論的な記載が以下「図解 超瞑想法 苫米地英人著」に記載されていますので、よろしければ是非。
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