僕の親の話
僕の親は毒親だった。
それに僕が気がついたのは中学3年生の頃だった。
毒親、と言えばもっと所謂「酷い仕打ちを受けた人達」に失礼だろうが、
ここは大目に見てほしい。
毎日些細なことで怒られる。
それだけならまだ良いのだが、怒られ方が尋常ではなかった。
耳元で罵声を浴びせられたり、殴られたり、リモコンなどを投げられたり。
夕飯を抜かされたり、長時間正座をさせられたり、首を絞められたり。
お陰で小学校一年生から中学校一年生までの間、
一度も友だちと遊んだことはなかった。
自分はこれが普通のことだと思っていたから、
周りに話したときはひどく驚かれた。
首を絞められたときなんかは、別に抵抗しなかった。
あの毒親のお陰で死ぬことに対して恐怖を抱かなくなったから。
寧ろ死ぬことも一つの選択肢として考えられるようになったから。
毎日毎日やられるものだから、何度自殺未遂を繰り返したかわからない。
今これを書いている僕の心臓は、すでに限界である。
でも、多くの人にこのことを知ってほしいから、
死ぬ思いでこれを綴っている。
今は、その親の介護をしている。
僕は一生、あいつに人生を滅茶苦茶にされたままなのか。