♯3 ライブコマースが軌道に乗るまでのあれこれ
♯3 ライブコマースが軌道に乗るまでのあれこれ
それからはとにかく暇さえあれば配信、配信の日々。
具体的には、初めて配信でのアパレル販売を始めた月は、100着以上の洋服が売れました。
もちろん、すべて綺麗に梱包して発送する必要があったので、当時は母が一緒に手伝ってくれ、コンビニから発送していたので車で荷物を運んでくれたり、夜中まで一緒に作業をしてくれました。
また、友人は着なくなった綺麗な洋服をお金はいらないから売っていいよとたくさん譲ってくれたり…沢山の人にサポートしてもらいながら、形になっていきました。
リアルタイムの配信や商品の発送以外でも記録用のノートを作ったり
配信時間、売り上げ、購入してくれたお客様の名前、今日の配信での学びや改善点などを毎回まとめて、ひたすらトライ&エラーを繰り返しました。
同じように配信しているライバーさんの配信を見て勉強したこともありますが、とにかく自分の直感の向くままにひたすら実践の毎日でした。
幸いなことに、当時はプラットフォームであるメルカリが大きく、集客に困らなかったのは本当に運が良かったと思います。
こうして最初は自分の着なくなった服を売っていたのですが、そのうちに実家の一部屋分パンパンだった洋服も気づけば完売しました。
手元にもう商品がない。しかし売上はある。じゃあ次はどうしようかな?
答えはただ1つ。“売るための洋服の仕入れ”を行うことでした。
この辺りから趣味の延長や一時のお小遣い稼ぎではなく、本格的に商売になってきたと感じたのを覚えています。
というわけで、とても自然な流れの中
売り上げを持って母と一緒に初めて2人で韓国へ買い付けに行きました✈️
空のスーツケースを持って行ってパンパンに詰め込んで帰国し、その商品をセレクトアパレルとして販売しました。
こう話すと順風満帆のようですし、実際そうだったのですが…
自分の着たい好きな服=売れる服にはならないのだということに途中で気がつき、そこで初めて商品選定の難しさも感じました。
他にも、
ライブ配信は編集ができないので、ちょっとした発言もストレートに視聴者に伝わってしまいますし
素直な感想が顔や発言に出てしまいマイナスなイメージを与えてしまった経験もあります。
(試着した際に服のボタンが飛んでいく瞬間が映ってしまうといった事態も何度かあります…🤣)
ここで言えるのが、私の経験からもわかる通り、
実際に行動しないことには良いことも悪いことも何もわからないということです。
よく、独立起業に二の足を踏んでいたり悩んでいると相談を受けることがあります。
実際その気持ちはよくわかりますし、それなりに準備が必要なこともあると思います。
なのですが…!
無責任を承知で言いたのは、「とにかく行動してみる!」これ以外にないです。
やってみないとわからないことは想像以上に多いです。
それに、すべての不安要素を消してからじゃないと始められないとなれば、時間がいくらあっても足りません。
これも私の経験ではありますが、
なんなら想像よりも簡単じゃん!ってことが多かったです。
今は派手な資本金が必要ではないビジネスも沢山あるので
フットワーク軽く、気楽な気持ちでやってみることをおすすめします。
少し話が逸れましたが、
他に私がライブコマースで意識していたことは、お客様とのコミュニケーションです。
何者かも分からない私の配信を見て、洋服を買ってくれた視聴者の方には、お礼の気持ちを込めて毎回手書きのメッセージカードを付けるようにしました。これは今現在も欠かさずに続けています。
毎回1人ひとりに合わせたメッセージを書くと喜んでいただけることが多く、リピート購入に繋がりました。
視聴者さんやファンの方との距離は近ければ近い方が良いです。
”気軽にファッションの相談をできる担当のアパレル店員”
の立ち位置を目指すようにしています!
これって一見当たり前で、何も目新しいメッセージに聞こえないかもしれません。
ただ、私の場合は身に染みて感じるのです。
その理由は、ライブコマースをはじめるきっかけになった、メルカリのライブ配信機能が
突然提供終了!なんて事態が過去にあったからです。
これは集客の観点からかなり手痛いものだったのですが
こうした事態をなんとか切り抜けられたのは、お客様との密なコミュニケーションを怠らなかったからだと確信しています。
自分の商品を購入してくれたお客様を大切にせず、その場の限りの売上だけに意識が集中していたとしたら、その場限りで服は買ってくれたとしても、私にファンはつかず、メルカリのライブ配信機能の提供終了と同時に関係は切れていたと思います。
とは言っても、決して義務感からだけではなく、シンプルにお客さんとの交流が楽しいからというのが一番の理由です✨
そういう意味では、お客様とのコミュニケーションだけでなく
ライバーは横の繋がりもできやすいので、同業者と協力することもかなり効果がありました!
例えば、コラボ配信でお互いの商品を紹介し合ったり、同じ場所に集まって交代しながら長時間配信したり…1人では力不足な部分を補い合えるので、ライバルというよりも仲間意識を強くする方が確実にプラスです。
積極的に配信にコメントしに行ったり、SNSでメッセージを送ってお茶しませんか?とお誘いして直接会う時間を作ったりしました。
ここまでで、ライブコマース以外にも“SNS”というキーワードをいくらか自覚的に使用してきました。
私はライブコマースと同時にSNSの投稿にも力を入れてきたわけです。
というわけでここからは、ライブコマース以外の「SNSで獲得した仕事」にも触れていこうと思います。
いわゆる、インフルエンサーとしての活動ですね。
そんなに爆発的な影響力はあるわけではありませんが、
定期的にお仕事をいただけるくらいにはアカウントを育ててきたので、
そのあたりの経験もお伝えしたいと思います。
正直、メリットが多すぎますし
今後SNSを通じて仕事を獲得していきたい方にとって参考になる部分はあると思うので
具体的なエピソードを交えて、話していきたいと思います!
つづく…🌼