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追悼、勝山館と。


仙台市青葉区上杉、勝山館が、ヨークベニマルに生まれ変わる。
ヨークベニマルの完成は、秒読みとなった。






【明治から続く迎賓館のそばで営む古道具屋】



こんなにも近かった







現ホリデイズを内覧の際、脳裡に浮かんだ。




他人の褌で相撲をとるとはこのことだ。








結局勝山館は営業再開されず、解体。


あるじを失った上記の文は一度も使われることはなかった。

【明治から続く迎賓館のそばで営む古道具屋】

せっかくなのでここで供養する。






ヨークベニマルは来月の今頃にはオープンとのこと。




もう9割がた、形ができている。



便利になるのはいいことだ。
でも古きを愛する道具屋としては、ちとさびしい。




2,3年ぼんやりと眺めていたが、この街は忙しい。



「近所のお店が売りに出ている」と昨日お客さまに伺った。




今年に入って名称のかわった店と記憶している。
新しいモノがなくなる。
それもまた、ちとさびしい。




今日は雨。

雨の日は優雅に過ごしたい。
言い換えれば、なんにもしたくない。



カウンターにもたれながらスマホをいじる。









【その街で古道具屋を続ける、古くからの迎賓館がなくなっても】




夕暮れに、新しいフレーズが思いつく。
小説なら事件が起こりそうだが、現実の古道具屋にはトリックも奇跡もない。



そして、多分本屋で見た帯のパクリだ。
我ながらオタクくささが感じられる愚文、却下。



優雅な雨の日曜日、とくになにも生まれず。
過ぎる街の光陰にばかり目がいく。


ひとまずは勝山館と、かつてぼくが他人の褌を借りてひねり出したオリジナル一文に追悼を。





アベソラタロウ

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