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骨董屋カイトリ紀行 #2

僕は骨董商。


年に数回、「買取が連続してどうしようもないぐらい忙しい」時期がある。

毎年決まって○月頃・・・というワケではない。

今年はたまたまそれが5月だった。
5月は県内外、多数のお客様に御呼ばれしカイトリ業務を遂行させていただいている。

皆さまご用立ていただき、誠にありがとうございます。

これは1軒の御宅からのモノ・・・ではない、2,3軒分になる


しかしそうなるとお品物の引き上げる作業もダブルヘッダー、トリプルヘッダーの日も多く。
朝は空っぽだった1.5tトラックも、夕刻ころにはこの調子。

大正○○年のハコ

"大正九年二月新調"と記されたハコ
中身はお膳とお椀、それらはボロボロだった・・・。


古いモノの売り買いで飯を食う僕らだ。
100年ほど前、"大正時代のモノ"は僕たち骨董商からしたら見慣れている。

もちろん"古いからなんでも有価値"ではない。
古くても金額換算すると"あまり振るわない"モノはたくさんある。

特に今回の画像のモノは額面としては大したモノではないが・・・。

ただ、100年も前に新調された姿のまま、すっかり残っていたなんてやはりすばらしい。

キューピーのソフビ

隙間にむぎゅ~と詰め込まれたキューピー
意外とデカイ、高さ60cmほど


これは昭和40年代のモノ。

キューピーなどの"企業モノ"とも呼ばれるジャンルはわかりやすい"レトロの象徴"かもしれない。

ひと昔前は企業モノはお宝扱いされていたが・・・昨今はさほどでもない。
販売者としたら寂しいことだが、今から始める収集のジャンルとしては購入費用が抑えられるのでオススメだ。

麻雀牌

実は売れる、昭和の頃の麻雀牌。

任天堂社製


麻雀は用意がなくとも、アプリで遊べるが・・・。
やはり実際に牌を用いた楽しさはあるだろう。僕はやったことがないからわからないが。
※リアルならイカサマもできるしね、と思うのは雀鬼の見過ぎ?


日本製の麻雀牌は出来がいいそうだ、海外の方によく売れる。

そのほかテーブルゲームは買取できる、モノもある。
ゴミ袋にポイする前に一度我々にご連絡いただきたい。


今日の「コレは!!」

皆このロボなにかわかるぅ〜?
って、帯に書いてあるか。


勇者ライディーンは1975年に放映されたTVアニメ。
47年ほど前の作品。

YMOの"ライディーン"より5ツほどお兄さんだ。

※ちなみに英語表記だと
勇者ライディーン→REIDEEN
YMO→RYDEEN
ちょっと違う。

↓リンクは今8月発売の"勇者ライディーン"造形が全く違う…!


ライディーンの由来は江戸時代の力士"雷電(らいでん)"から。


こちらはポピー社製の高さ15cmぐらい、てくてく歩くゼンマイロボ。
残念ながらゼンマイ箇所は油が硬化し、巻けなかった。

"ライディーン"彼が何者であるか一目瞭然
ボテっと間の抜けたフォルムが、なんかいいね


いつの時代のも、"子供のモノ"は神秘性があり、魅力的だ。
50年近く前、ライディーンがてくてく歩く姿に今50大半ばぐらいの"誰か"がキャピキャピしていたことを考えるとニヤッとしてしまう。


実は僕は70年代ロボアニメのファンである。
そういえばライディーンは見たことがない。

コレを機会に見てみようかしら。

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