【14】#COTEN RADIO 高杉晋作編を聴いて
高杉晋作
1839-1867 幕末期,尊攘・倒幕運動の中心人物の一人。
奇兵隊など諸隊を創設し、長州藩を倒幕運動に方向付けた
功山寺決起で時代の流れを変え明治維新へと導いた
三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝をしてみたい
遊郭でのちの妾となる「おうの」に読んだとされる都都逸
「カラスが鳴けば私は帰らなければいけない。
ならば世界のカラスを全て殺してお前とゆっくり朝を迎えたい」
【SITEMITAI…..SSU!】
愛人『おうの』と正妻「雅子」
2人の女性を心から大事にしていたと思う
ここでも晋作の2面性を感じてしまった
おうのは常にそばに置きどこへでも一緒に行った
おうのと四国に亡命中に正妻に送っている手紙は
漢字が多く
武士の妻たる心構えや教養がなくてはならないなど
父親が望む理想の自分像をここにも求めている
おうのに送った手紙には正反対の印象を受けた
彼女は「ほわっ」とした天然っぽい人だったらしい
晋作の手紙もひらがなを多く使い
写真や洗濯物を送ったり、風邪をひかないように等
まるで違う印象を受けた
おうのさんの晋作が亡くなってから説には
所説あるが、花街に華やかな世界に戻りたかったが
それを許さなかった長州藩士が無理やり
坊主にし尼さんとして墓守をさせていたとか
私は違うと思った
体売る世界に戻りたいと思うかな
華やかに思ってるのは男性側の目線であって
女性側からしたらそうではない
それにどこにでも逃げれただろうし
髪の毛も坊主にされたとしても
1年たてば十分生えそろう
晩年には東京見学に行った際には
正妻の雅子の家に宿泊している
賢くつつましやかに生きた女性に思う
こりゃどうじゃ世はさかさまになりにけり
乗った人より 馬が丸顔
晋作は馬づらで身長155センチと小柄
その晋作が奇兵隊をひきいて馬にのって進軍したとき
だれかがこれをみてつくった歌といわれている
体が小さかったからこそ、人一倍剣術に励んでいたんだろうな。
奇抜さや狂気さが目立つが、人一倍努力し繊細な感情を
もっているように感じた
遊郭に入り浸っていたのは怖くて寂しかったんだとも思う
人肌に触れていたい、一人で過ごすとタガがはずれて
歯止めがきかなくなると
「奇兵隊開闢総督高杉晋作」「毛利家恩古臣高杉」
自分の墓碑銘を奇兵隊創設と毛利家家臣と遺言した高杉晋作
”しゃれてるなー””と素直に感じた
武士としての誇り、封建社会での自分の地位と
相反する世界での自分の生きる志を見出した
自分の現状に満足することなく、精いっぱい生きてる気がする
高杉晋作だけでなく、幕末の志士全員が自分の志を持って
精いっぱい駆け抜けた時代に感じる
正直最初は、わからなかった
高杉晋作がなぜ英雄視されているのかが
男と女の考え方の違いかと思うかともした
でも、そんな単純なことでない
高杉晋作シリーズを聞き終えて
2,3週間、晋作のことを考えたり自分で調べたりした
英雄とは
私が思う過去の英雄は葛藤や迷いがなかったんだと
信長にしろ、アレクサンドロスにしても
おもうがままに自分の家、国のことだけ考えて
前に進んでいけばよかった
そこに失敗はあったとしても
高杉晋作のような心の中での葛藤はなかったんではないかと
武士としての自分、誇り高い地位や環境
それをも上回った自分自身の志
彼を突き動かし一人で決起する覚悟
個人的に
伊藤博文だけが味方してくれた場面が一番好きです
尊王攘夷
幕末、外国勢力を追い払う攘夷運動
過激派思想の志士たちによる倒幕運動とされているが
今の日本にこのような思想や心意気を持った人物は
誰一人としていないのではないか
何と戦うの?と思うかもしれないが
世界に絶対的安全や平和はないと思う
周りは核保有国だらけ
日本は明治時代以降、特に第二次世界大戦後
アメリカの属国から抜け出せていないのではないか
「アメリカの核の傘が守ってくれる」
この神話を信じて、白人至上主義になっているように思う
欧米諸国と対等に、もしくは幕末の志士のように
海外の商船をも大砲で打ち払う覚悟の政治家はどれほどいるのだろうか
幕末の志士たちが命がけで行った革命は
彼らが想像していた未来の日本になっているんだろうか