音楽彩色:中島みゆき『たかが愛』
望むような結末にならなかった時、
自分本位に期待をしてしまっていたことに気づく時、
何がいけなかったのだろう?
どこで道を誤ってしまったのだろう?と
未来への杖を手にするつもりで振り返りながらも
結局は、別の光りへ続く道程の
足かせを増やすだけのような間違いを探してしまうことがある。
どんな時でも、その瞬間の自分にとって
それが正解なのだと思い描いてきた景色のあちらこちらに
望まない色に染まってしまった花が咲いていても
その彩りを纏いながら先へとたどる。
こんな想いをくりかえすだけならばいっそのこと
たった一人を特別だと感じてしまう性懲りもない心情を
形さえ残さない砂漠の奥底に沈めたいけれど
いつしか
そんな愚かな願いを捨てきれない無防備な戯れの愛こそが
私だったのだと笑うだろう。
たかが愛...されど愛。
この一曲が朝から何度も頭の中を巡ってしまうという日には
もう思う存分浸ってしまうのがよいのです。
北海道、私の見上げる空は雪雲が広がっているけれど
どこか遠い空の下では雨が続いていることもあるだろうと
そんなことを想像しながら。