そして知的障害を持つ子の父になる①
言葉が出てくるのが遅いなぁ、とは思っていた。
3歳児クラスの保育所で、他の子供と比較しても発語がなさ過ぎる。
とは言え、実際に言葉が遅い子供はいるようで、
言葉の爆発期と呼ばれる段階に突入すれば一気に他の子供に追いつくらしい、みたい希望の持てる情報もあった。
「嫁氏は、観もしないくせにテレビつけっぱなしにするからなー、くだらんワイドショーの一方的な言葉のシャワーを浴びたせいで、言葉の反応が遅れているんちゃうかー」
…という説もあった。
座して待つ性分ではないので、
言葉の発達を促したいことが主目的で、ベビーパークなる知育系の教室にも行った。
高いIQを目指す系なんだけど、そんな高尚なことは望みませんので、とりあえず脳に刺激を与えて、言葉を引き出したいんです、みたいなイメージ。
結局、半年くらいは通ったけど、
「うちの子より小さいのに、他の子はみんな指示を理解したり、お話しできたりしてえらいなー」
という他の子より遅れがはっきりする結果となる。
歌が好きなのがわかって、色んな歌を知ることができたのはよかったけども、
なんなら、うちの子は多動が炸裂して、先生の指示も聞かず、うろうろしまくってた。。
なんなら教室の途中て帰ろうとしていた。。
この時に必要だったのは、知育じゃなくて療育だったとわかるのは後の話。
そんなベビーパーク辞めようと思っていた頃に、
突然、保育所から呼び出しがかかった。