一等ドローン資格、一発試験はオススメしない!
今回はドローン資格である
一等無人航空機操縦技能試験で
海事協会でやっている一発試験について
実体験から感じた事を書きますね。
結論から言うと、オススメしません!
登録講習機関での受験と比べると費用も格段に安いので
出来れば一発試験で受かりたい!
と考えている人が多いのではないでしょうか?
一発試験に行っても良い人も書いてますので、
チャレンジしたい人は参考にして下さい。
では順を追って解説しますね。
前段
前段として、この記事を書いている
私が何者なのか軽く書きます。
2023年に一等試験の基本、目視外、夜間を
海事協会のいわゆる一発試験を受験し
1回でそれぞれクリアしました。
2023年11月に25kgの限定解除を
登録講習機関で合格
これは海事協会の試験が開催されていないので
登録講習機関での受験となりました。
航空身体検査も合格
1等マルチローターについては
フルコンプしました。
この経験を踏まえて記事を書いております。
決して登録講習機関への申し込みを誘導するものではありません!
尚、2023年受験当時の情報をもとに
記載しておりますので、
その後の改訂などで変わっている部分は
ご了承ください。
一発試験をオススメしない理由
オススメしない理由は大きく3つ
1回での合格は厳しい
求められている基準が不明
開催日が少なく非常に時間がかかる
では順を追って少し深掘りします。
1回での合格は厳しい
これは経験値にもよりますが、
噂で聞いた感じや
SNSでの投稿を見るとかなり厳しいみたいです。
何度も不合格をもらっている人も。。。
ATTIモードでいつも練習しています!
と言う人でも結構落ちてます。
私の周りでも業務の関係上
普通の人よりは絶対にATTIでの操縦経験がある人も
普通に落ちてます。
それでも私が感じるのは、経験不足の一言ですが。
求められている基準が不明
試験要項については公開されていますが、
細かな部分について
どこまで要求されているのか
不明過ぎます。
試験前に質問がある人は言って下さいと案内されますが
この基準が曖昧なので質問すると
それは答えられません!と何度か言われました。
特に作動前点検などの点検項目について、
これは細かく点検しようとすれば
いくらでも細かく出来る訳です。
コースを飛ばす事については、
ある程度単純明快ではありますが、
それでも、進行中に止まったりすると
不円滑という減点が取られたり
するようです。
この不円滑も、どこまでがOKで
どこからが減点対象なのか
全くわかりません。
開催日が少なく非常に時間がかかる
まず天候についてです。
一等試験について限定となりますが、
屋外での試験となります。
普通に雨天も強風もある訳です。
登録講習機関での開催スケジュールをみると
1ヶ月の間で結構開催があるように見受けられますが、
一発試験の場合は開催回数が非常に少なく
1ヶ月以上も間があいてしまったりします。
これは私の知人の話ですが、
試験当日強風
机上試験のみやって、その後の試験は中止
後日、試験がある日に振替とのアナウンス
次回の予定も相当後の開催だったようで
結局その人は登録講習機関での受講に切り替えたようです。
コンスタントに開催できている会場は
1ヶ月ごとにありますが、
そうではない会場もあって
次回はいつ開催なんだろう?と言う地域も。
雨天に限らず限定解除を取得していきたい場合も
開催日が非常に少なく、受験人数も限られているので
ひと月あたりにこなせる人数が非常に少ないです。
私の2023年に受験したスケジュールも参考に記載しますが、
フルコンプしようとすると1年がかりになります。
いつになったら取得できるのやら?
となってしまいます。
一発試験に行っても良い人
批判ばかりしていても
決められたルールなので
前向きな話も
一発試験に行っても良い人について
少し感じた事を書きます。
技術面については、
「ATTIで常に練習していて、
ある程度経験年数もある人」
これに尽きます。
例えば、ドローン企業のスカイリンクジャパンが
定期的に開催している
「プロパイロット技能認定会」通称「プロパイ」
これに向けて常に練習していて、
予選通過してます
最低これくらいの感じは必要かなと。
ちなみにこのプロパイの
合格率は7%との事です。
私も過去3回(北海道、愛知、青森)参加し、
予選不合格1回、
予選通過 本選不合格2回
と言う結果です泣
ATTIで無茶苦茶練習しています!
経験1年未満ですが!
と言う人は、1回での合格は
私の周りでは残念ながら居ません。
そういった人のミスったポイントを聞くと
ほぼスクエア飛行での奥のラインでの逸脱。
奥行き感は短期では育ちにくいのだと感じます。
それも本番1発でと言う
ところが難易度が高い所です。
ですが、逆を言うとその奥行き感を
捉えることが出来れば、合格の可能性は上がる訳です。
また、取得しなければならないスケジュールに余裕がある人
も良いと思います。
当面必要な訳ではないので、
1年かかっても問題なし!
と言う人も対象になりますね。
まとめ
と言う事で、
ATTIでの経験が浅い人は特に
一発試験はおすすめしません
一発試験の方が費用が圧倒的に安いので
1回受けてみて、落ちてもその経験をもとに
2度目合格を目指す
という人も居るかと思いますが、
最初に書いた通り、
どこまで要求されているかの基準が
明確に公開されていないので、
自分がやっている事が正しいのか?
判断のしようがありません。
この基準が不明確な部分は
経験が多いベテランの方も
多く口にしております。
基本だけは1発試験行ったけど、
納得いかないから限定解除は
登録講習機関にする
と言われる方に
複数お会いしております。
と言う事で、一発試験は
オススメしないと言うお話でした。