いい意味でのフラッシュバック
夫が倒れてはや8年が経とうとしている
毎日が試行錯誤
そのなかでわたしは理解できないことがある
仕事の最中、一瞬なんだけど夫と二人で出掛けたあっちやこっちの景色がフラッシュバックするのだ
それは8年たった今でもそう
行ったこと忘れている場所も現れて、わたしは懐かしがる
それって何?
まだまだ行きたいって、だだこねてる?
行けないことくやしがってる? 今の現状に向き合ってないのかなあ
いい意味でのフラッシュバックそんなのがあるのかな
わたしの記憶の扉は突然開く
昔からそう
何かのきっかけでカタコトカタコトと揺れ始め、突然わたしの目の前に現れる
忘れかけてる嫌なこと、心の奥底に蓋をしてしまっておいたのに、なんの前触れもなく姿を現してまた隠れる
そのたびにわたしは嫌な思いにさせられる
今回はいい思い出だけ、それも夫と出掛けた楽しい思い出だけが飛び出してくる
いったいなんなん
ふと思い出す
ただそれだけなんだけど
それには意味はないのだろうか