リハビリ なんて言っていられなくなった
前は 夫のリハビリになるからと 新聞を どうやったら取りに行ってもらえるかとか、 外に出て歩いてもらいたいから 一緒に買い物に行くにはどうしたらいいのだろうかとか、 考え込んでいた
でも 今はそんなことと どうでもいいんだ
最近 やけに朝方になると咳き込んで 息ができないと言って 起き上がって 苦しむ
水を飲ませたり 背中をさすったりするが 一時間たってもなかなか落ち着かない
日中は 立ち上がるのも億劫になり、 足 腰 は ふらつく
食欲もないし 夕飯 も 食べないことが多くなった
夫はうーうーと唸りながら「 どうしてこうなっちゃったんだろう」って言うけれども なってしまったことは 仕方がないこと
次の日に医者に行ったら COPDと言われる 肺への 空気の通りが悪くなり、呼吸がしにくくなる病気
昔タバコを吸っていた人や 高齢になるとあらわれる症状だそうだ
よく 高齢の方が 鼻にチューブを挿入し 呼吸器を 引いて 歩いているのを見かけるあれだ
吸入器、アレルギーを抑えるクスリをもらい、今は落ちついている
でも、もう無理
もっと早く気づくべきだったよね
でも仕方がない 仕方がない
そこは 深掘りしない
これからどう生きるか だよ
もうリハビリ なんていう次元じゃない
2人でのんびりゆっくりと
あの時死んでたかもしれないのに 8年も頑張ってくれたんだもの
もう頑張らなくていいよ
後の余生はのんびりゆっくり2人で暮らそう
そう決めたのは 大寒波が訪れようとした 前夜
8年前の9月に倒れてから 人の10倍リハビリ 頑張って 両手両足は 重いながらも動くまでになった
先生は奇跡だと言った
会社も 2年ほど 頑張ってくれたが もうあの時みたいに頑張れない という夫
もうにこれ以上頑張れなんて言えない
永遠に続くものは何もないから、 いつかこの状況も変わる時があるだろう
どんなかたちであれ、 その時できることを その時 楽しもうと思っている
でも今は ひとり京都旅行も ドライブ もちょっとおやすみ