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ちえの環 「転化の仕組みの中で、抜け穴と落とし穴を見つける事が自分を助ける」 #07

この二柱の神さまの名前からも陰陽に基づいて、分かることがある。

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波とは波動や風など目に見えない動きをさす。また、逆に凪ぎとは風などが収まって水面が穏やかな状態をさす。

風が起きれば水面が動く。この仕組みからも陰陽の性質を示しているのだ。


透き通った綺麗な水でも、風が起きれば水面は動いて自分の顔が見えなくなる。つまり、心(陰)が定まらず揺れ動けば、自分自身が見えなくなってしまうという教えがある。

この現実は自分の中の心を映し出したものという思想はここからきているのだろう。このように陰陽のしくみを理解すると、あらゆることが見えてくる。

さらに、陰陽には重要な仕組みが他にもある。

陰が極まると、もともとある陽の種から芽がでるように、そこから徐々に陽に転じていく性質がある。また逆も然りである。


この仕組みは、自然界の中にも見られる。例えば、夏至と冬至という節目がそうだ。

夏至とは1年の中で最も日が長く、その日を境に徐々に日が短くなって行く。逆に、冬至とは1年の中で最も日が短く、その日を境に徐々に日が長くなって行くのだ。

つまり、夏至は陽が極まって陰に転じていく節目であり、冬至は陰が極まって陽に転じていく節目である。

この仕組みを陰陽転化という。

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この仕組みも様々な事柄に当てはめて考えると、法則通りの事象が起きていることが分かる。

身近な日常の中で例えれば、穴の空いてない丸いドーナツを油で揚げた時に、ある程度片面の火が通るとコロッと自らひっくり返るのと同じ仕組みだ。

また、これは人の心の動きにも当てはまるだろう。好きなものを食べ続けたら、いつの間にか嫌いになってしまったという事例や、愛し過ぎた故に憎らしくなってしまう心の動きもこの法則が働いているのだ。

それだけではない。地球は過去に、数万〜数千年の周期で北半球のN極と南半球のS極が入れ替わっている。それは実際に地質学的にも確認されているのだが、これはまさに転化の法則が働いているのである。おそらく、この時に起きた天変地異が、世界中の古代文明の歴史に記されている大洪水の話なのだろう。

このように、些細なことから地球規模に至るまで転化の法則が作用していることが分かるのだ。

この仕組みを変えることは難しい。

しかし、身を守る術はある。それにはいち早く置かれた環境の中の穴を見つける事なのだ。それを見つけることが自分を助けることになるのだ。

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もし、暗闇に思えるような苦しい状況でも、思考と行動を上手く使えば、必ず抜け穴があると言うことを覚えていて欲しい。逆に、綺麗で美しいことばかりの夢のような良い話には落とし穴があると言うことも覚えていて欲しい。

万が一落とし穴に落ちて暗闇の状況になっても、必ず抜け穴があるということもまた覚えていてほしい。

この抜け穴と落とし穴の仕組みもまた陰陽の法則なのだ。

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