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ワタシは宇宙人

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ワタシは宇宙人#01〜#43をまとめました。 前半はわたしが生まれた時の記憶から2児の母になるまでの様々な奮闘を書いています。
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#短編小説

ワタシは宇宙人「病名判明」 #33

2003年。正月も静かに過ぎて検査当日の早朝。 外に出ると一面の雪景色だ。雪は音を吸い込…

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ワタシは宇宙人 「未来への約束」 #32

先生の口からは「2つのうちどちらかの病気の可能性があること」が告げられた。 ・先天性白内…

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ワタシは宇宙人 「閉じないまぶた」 #31

当時わたしは23歳。気付けばあっという間に2児の母親になっていた。 産みの苦しみから母に…

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ワタシは宇宙人 「あっという間に」 #30

わたしは22歳で母親になり、毎日毎日子育てに奮闘していた。 息子はすくすくと成長して行っ…

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ワタシは宇宙人 「喜び」 #28

陣痛とは激しい下痢のような痛みだ。 これからどれくらい痛みが強くなるのか…全く予想がつか…

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ワタシは宇宙人 「最後に見た笑顔」 #24

人生とはジグソーパズルのようなものだ。 いつもわたしはそう思っていた。 ひとつの経験で、…

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ワタシは宇宙人 「事の運び」  #22

2000年1月。 『家に帰りたい』 祖父の強い要望で病院を無理矢理退院し、自宅療養になった。祖父の最後のわがままだったのだろう。 そのため父は介護の講習を受け、点滴を変える方法や、管から胃に溜まった血を抜く方法を教わっていた。 そんなある日、突然別れた彼から連絡があった。 わたしは色々と短期間で起きた出来事を話した。そして彼は静かに頷いて聞いていた。お互いの気持ちを確認して、もう一度やり直すことになった。 まもなくして、わたし達は結婚することに決めた。 そのこと

ワタシは宇宙人 「余命宣告」 #21

わたしには大好きな祖父がいた。大正6年生まれの祖父だった。祖父は昔、海軍出身の人で体も手…

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ワタシは宇宙人 「心機一転」 #20

石の上にも3年…にも満たずして、わたしは田舎へ戻った。突然仕事を辞めたわたしを、家族は何…

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ワタシは宇宙人 「バスガイドの一歩」 #17

1998年、4月。 いよいよ、わたしのバスガイドとしての新しい日々が始まった。 入社する…

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ワタシは宇宙人 「極端」 #16

結局、このまま教習所に通うことにした。とにかく出来るとこまでやるしかない。 いよいよ仮免…

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ワタシは宇宙人 「没収」 #12

高校3年生の時だ。 わたしは友達と一緒に、学校の1階にある自動販売機までジュースを買いに…

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ワタシは宇宙人 「夜中の訪問者」 #11

わたしの人生は奇想天外である。 きっとわたしの人生の筋書には、何か経験することを、欲張っ…

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ワタシは宇宙人 「気配」 #10

高校時代のわたしは、鎖から開放されたように心はとても軽かった。また友達もたくさんできた。 相変わらず、新しい友達からは『変わってるね』と言われた。でもその時は『面白い』って言葉がおまけで付いてきた。 とても気分が良かった。 変わっていることは、わたしの個性なんだと少し気づいた。はじめて自分を受け入れた瞬間だった。 自分らしくいることはとても楽なんだと知った。そう、楽だから楽しいんだ。 楽しい高校生活。 なのにここに来て、わたしはまた不可思議な現象に悩まされる。