【連載小説】上京日記＃9 浪人か進学か

予想通り、センターの結果はボロボロだった。

国公立大学しか考えていなかったため、
無数にある私立大学についてなんの情報も持っておらず。

メディアやネットでは浪人は普通のこと。
高校の先生も浪人という選択肢もあると言ってくれた。

母は頑なに、現役にこだわった。
私たちは私立大学について急いで情報を集める。

都内にあって実家から通えて学費が払えるところ・・・

浪人するにしても1つは大学に合格したほうが気持ちが違うよ
と、先生は言ってくれていた。

センターが終わってからも願書を出せる大学
これから対策して受かる大学
実家から通える大学
いろんな大学の赤本を本屋でパラパラ見て問題の傾向を大まかに把握。

試験日までの時間も短いが、
私は志望校を決め、高校の自習室で赤本を解いていく。