りんたろう@マルチライター

どのりんたろうをご存じですか? どのりんたろうをご存じでも、りんたろうには変わりありま…

りんたろう@マルチライター

どのりんたろうをご存じですか? どのりんたろうをご存じでも、りんたろうには変わりありませんね。 地球で生きていくしかないので、文字を書いています。ある人物から、私の職業は「マルチライター」と名付けられました。同人誌を書き、ゲームシナリオを書き、脚本を書き、そしてここではブログを。

最近の記事

ウツという犬についての裏話。

私は鬱病を患って15年になる。先日公開した『吾輩は犬である。名前はウツ。』についての裏話を書こうと思う。 鬱病を発症してから10年、私は鬱を「立ち向かうべきもの」とか、「乗り越えるもの」と考えていたため、私は鬱そのものに姿を捉えてはいなかった。時々声がして(と言っても幻聴ではない)私を精神的に追い詰めようとするのだった。様々な声を出し、私の命をあの手この手で狙うのだった。家族、教師、友人の声もしたが、特に多かったのは私自身の声だった。 そこから今から3年前、私は療養に入る

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    • 吾輩は犬である。名前はウツ。

      吾輩は犬である。名前はウツ。いや、吾輩は、なんて書きだしたが別に私は犬ではなく、ウツの飼い主だ。大きなボーダーコリーで私の大切なペットであり家族だ。もう十五年になるだろうか。驚くことなかれ、鼻から上の辺り、目と頭と耳にあたる部分がない。もやもやとした黒い煙をまとっているのだ。だから彼とは目を合わせたことは無い。でも表情の豊かな奴で口は笑うし、うなると歯をむき出しにする。そして、人の言葉を鳴く。そんな奇妙な犬との生活の記録だ。 《これは、私が15年のうつ病生活の中で最近たどり

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      • 2024年3月号ウルトラジャンプ掲載特別読切「個展」に寄せて

        お久しぶりの投稿となります。りんたろうです。今回の記事はタイトルの通り円満 堂氏による二回目の読み切り「個展」についての感想記事となります。今回も多くのネタバレを含む記事となります。また、とある事情により、未読で本記事を読むことはあなたと同作品への致命的な損失を生み出す可能性が高いため、まずは本編をお楽しみ下さい。各種リンクを貼り、ネタバレ回避とさせていただきます。 集英社公式から電子版、雑誌版のリンクまとめがあります。購入する、に進み、さらに下にスクロールすると各種電子版

        • モノを書くとは、人間に最後に残されるモノだ。

          モノを書くとは、人間に最後に残される仕事の一つだと書いていたのは、きっと村上龍だったと思う。彼は他の仕事がどれだけ尊いのかについて書き記したかにも関わらず、小説家という仕事について「他の全ての夢が破れた時に目指せばよい、犯罪歴も、借金も、関係なしに書けるのだから」というようなことを言っていたと記憶している。子供向けの仕事について考える本「13歳のハローワーク」と言う本だったことは覚えている。悲しいかな、私はいくつもの夢に破れてここに居る。何かを書き記すことしか私の手元には残っ

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        ウツという犬についての裏話。

          遂に本当の無職へ。

          冒頭の通りです。私はある一般社団福祉法人の役員として細々と、いやとっても細々とやってたわけです。ホームページの制作・維持とか、古物の通販とか、それらを中心に、ゲーム作る技術も勉強しながら……と言う状態で暮らしていました。在宅でできる仕事ですね、その辺りで規則正しく起きては眠り、朝は仕事、昼から趣味を、夕方から家事をして過ごしていました。 一年半ほど続いた会社勤めを鬱の悪化でやめて以来、この会社の立ち上げに関わり始めてから、収入はもちろん落ちました。でも心は随分軽く、療養にもな

          【AC6ネタバレなし】体験会整列最速レビューと明日の名古屋勢に捧ぐ記事

          結論から言おう、体験会ダメでした。こんにちは。ルビコンへの出撃を心待ちにしている621の皆様、こちらヨドバシカメラ梅田、アーマード・コア6体験会の整理券が10人くらい前で配り切られたりんたろうです。なので既存メディアによる前情報以上の情報はありません。配布開始の1時間30前に並びましたが、遇えなく撃沈、という形でした。つまり、ネタバレのしようがそもそも無いのです。 しかし、明日の名古屋勢、そしてそれ以降の体験会の621達に贈りたい情報が多数ある。昨日2023年7月28日は全

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          【AC6ネタバレなし】体験会整列最速レビューと明日の名古屋勢に捧ぐ記事

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          2023年8月号ウルトラジャンプ掲載特別読切「3PB7/6」に寄せて

          お久しぶりです。今回の記事はいつもとは趣向が異なり、とある読切短編漫画の感想になります。ネタバレを多く含み、また個人的な解釈込みでの記事となりますことをご了承の上、お進みください。 少しだけ、自分語りを。私はかれこれ8、9年ほど前、初めて描いた同人誌から広がった人間関係の中で、円満堂氏と知り合った。当時からかなり濃い読み味の漫画を描いていた人だった、正直、今回の雑誌掲載も、当時の氏の創作のエネルギーの強さにも、圧倒されるとともに、嫉妬したものだった。 正直、「異彩」そして

          2023年8月号ウルトラジャンプ掲載特別読切「3PB7/6」に寄せて

          母と、父と、妹と。私は今でもボドゲが好きだ。

          下書きを見て、投稿しないまま残っていた記事を見つけたので供養も兼ねて投稿したいと思います。 今回「親子で楽しめるゲーム」の応募が目に留まり、記事を執筆しております、小津りんたろうと申します。普段は文字を書き、文字を読み、紅茶とコーヒーを飲みながら暮らしています。 今は一人暮らしですが、リビングにはボードゲーム(その多くは二人用)の詰まった棚がある、いわゆる「ボードゲーム好き」でもあります。 そんな私は、父と母、そして3歳と10ヶ月離れた妹の四人家族で育ちました。週末の夜には

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          万年筆を始めたいあなたに。【何も考えたくない編】

          万年筆は、ようわからん。安い万年筆の情報や、初めての一本にオススメな万年筆の羅列は出てくれど、万年筆を持った事がない、あるいは中学か高校で少し授業にあったかな……?みたいな人にとって、ペン先の材質が、国産が、海外製が、字の太さが……などと言われても分からん!私は早く可愛いインク探しに行きたい!!もしくはとにかく一本目は結局どれが良いんよ!!という意見も多いと思う。 この記事ではアマゾンの広告をつかってその場でポチれるものを紹介します。よって、ちょっとだけ私にもお金は入ります(

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          万年筆を始めたいあなたに。【何も考えたくない編】

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          節目だから、という惰性。

          あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて、この記事を書くにあたって、「新年、まずは今年の抱負、目標を立て新たな節目にふさわしいことを」と思い立った矢先にふと「節目、節目というものの、節目にきっちりと行動の指針を立てることを新年のたびにしているがこれは惰性ではないのか?」という想いがふと過る。節目と惰性の相反するものが規則性、周期性によって結びつく。しかし、ここで目標を立てねば元より堕落した私の精神では目標を立てることも難しいだろう。つまり今年の目標

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          2022年、お世話になりました。

          今年もお世話になりました。様々なところからこの記事に足を運んでいただき、ありがとうございます。 この一年を順を追って振り返るとか、そういった「しっかり者で頭がちゃんとしている人」のすることの猿真似は流石に疲れたので、大晦日である今日は思うままに書き、投稿しようと思う。 一年を順を追って振り返ることを諦めたのは、私の中の何かが「多分今じゃないな」と囁いたからだ。振り返るとするならば、半年、一年、あるいはもう少し先が「その時」だと思うのだ。今年は激変の一年で、未だにその変調は続

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          現代短歌を、読んでみよう。

          短歌、ほとんどの人は「百人一首」辺りを思い出すのではないだろうか。あるいは、俵万智「サラダ記念日」を思い出す方も居るかもしれない。 多くの人は「短歌ってよく分からない」「読み解いたりなんて一人ではできないよ」という感想も多い、というか、短歌、と言われると身構えてしまうのは誰だってそうだと思う。未知のものは、やっぱり人間恐いもの。 だから、今日は何となくの流し読みでも、ここまででも構いません。 この記事は、「現代短歌って、肩の力を抜いて楽しめるよ」という趣旨でまとめています。ま

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          現代短歌を、読んでみよう。

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          秋の夜長に、インディーゲームをしろ。

          よく来たな。俺は、オズ=リンタロリアーノだ。毎日すごい量のゲームをプレイしているが、誰にも見せるつもりはない。 MEXICOの恵み、すなわち太陽が沈む時間も早まり、お前は昼間の恰好で外に出ることも敵わずそそくさと帰宅することだろう。とある記事に影響されたお前は紅茶を淹れ、さぞ得意げな顔をしているかもしれない。しかし、上記にもある通り紅茶とはメダリオン、秋の夜長という荒野には未だ心もとない祈りの一つに過ぎない。お前はそこでツイッタやソッシャゲのデイリーを惰性で消化し、秋の夜長に

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          秋の夜長に、インディーゲームをしろ。

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          私とルートビア、あるいは嫌いなものと、どう向き合うか。

          私とルートビア 私が、初めてルートビアを飲んだのはいつの頃だったろうか。恐らくは16とか、その辺りで、当時は「うわなにこれ」と思ったものだ。一緒に飲んだ仲間も誰一人、美味しくは飲めていなかっただろう。ドクターペッパーについても同様だ。それ以来、私はルートビアと上手く付き合えては居ない。それが私とルートビアの関係だ。 ルートビアは口に合わない シップのような風味(日本でのあだ名が既に「飲むサロンパス」だ)になぜか炭酸、調合されているスパイスも、かなり独特で、コーラに並ぶ系統の

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          私とルートビア、あるいは嫌いなものと、どう向き合うか。

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          書けないという病、ではなく……。

           文字を書くのは気持ちがいい。ぶっちゃけ、こんなに楽しい事なんてない。今も唇の回りが痺れ、痙攣するほど気持ちがいい。そして、その反道徳的とも言える快感は、長くは続かない。脳が未だに耐えられない。時としてその状態に入ることが難しい期間に踏み込んだりもする。その時、過去の快感を思い出しては、とっくに味のしなくなった砂っぽいガムみたいな中に、ほんのわずかな甘みの郷愁を探り、ゆっくりと執筆の快感に戻ろうとしたりする。  そして、それが本当の執筆に敵わない事を思い出し、ゴミ箱に頭を突っ

          書けないという病、ではなく……。

          創作 時間の無駄 検索

          趣味なんて、時間の無駄。人生なんて、時間の無駄。擦り尽くされた表現だけど、なかなかここに信念で、パッションで「無駄じゃねぇ、はっ倒されてぇのか。そこをどけ、俺が通る」と答えられることも、少ないだろう。まぁ、”noteを書く” ”時間の無駄”で検索して4120件。完全一致を二つでこの件数。”絵を描く”では31万件、”小説を書く”では18万件。みんな悩んでる悩んでる。誰もが筆を折りそうになっている、あるいは、今も折っている。 で、この検索結果が出て、とある記事では「創作はネトゲよ

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