モノを書くとは、人間に最後に残されるモノだ。
モノを書くとは、人間に最後に残される仕事の一つだと書いていたのは、きっと村上龍だったと思う。彼は他の仕事がどれだけ尊いのかについて書き記したかにも関わらず、小説家という仕事について「他の全ての夢が破れた時に目指せばよい、犯罪歴も、借金も、関係なしに書けるのだから」というようなことを言っていたと記憶している。子供向けの仕事について考える本「13歳のハローワーク」と言う本だったことは覚えている。悲しいかな、私はいくつもの夢に破れてここに居る。何かを書き記すことしか私の手元には残っ