閉塞感という魔物
前回の緊急事態宣言の解除になるころに想像できていた正月明けには再拡大、そして社会活動が制限されるだろうということ。
虚しくも予想通りの現在、まん延防止真っただ中。
も―、ホントにいい加減にして!という言葉をどれほどの回数言ったことか、それでも何も変わらない・・・
ひょっとして、これって私のマインドの置き所の所為?
人の前で、誰かと共に演奏し歌うという活動が基本だった中で、距離を取っての演奏や、マスクをしながら、時にはリモートや音源だけで共演なんてこともやってみた。
新しいことにチャレンジする楽しさは体感した。
がしかし、お客様を前に演奏し、いろいろなものをエクスチェンジするという体験を超えるものにはまだ辿り着けていない。
演奏仲間の中でも「リスクを恐れていたらなにもできない」と精力的に活動を進め続ける人もいる。
一方、「年配者と暮らすので、大人数の関わるプロダクションはしばらく控える」というスタンスの人も。
私の場合、これまでにいろいろな病気を経験してきて、自分自身が罹患するリスクが大きめであることはわかっている、、、でも同時に病床で過ごした時間の中で「今このとき」の大切さをいやというほど思い知ってきたのも事実。
動きたい、歌いたい、みんなと一緒に稽古場に、舞台に居たい、という欲求が梅雨時の湿った空気のように私に纏わりついて、思考は螺旋階段のようにグルグル回り。
でも感染力の高い変異株が爆動している今、もし罹ってしまったらとグズグズ考えると、またループが閉じる方向に向かう。
公演のご案内状を送ることもほぼなくなり、いただくことも皆無になった、あーあ・・・な日々×2年。
先月、優しい色の封書が届く。なんと思わせぶりな封筒かしら・・・
一瞬、ウフフ 珍しいな!と思って開けると、人間ドックの結果。
ガーン!「至急精密検査」「要精密検査」「要再検査」「主治医とご相談ください」が列挙してやってきた。
コロナ禍で精密検査も再検査も受診までのハードルが増える中、ありがたい事に、数週間かけてすべてのチェックが済み、経過観察つきもありつつ大事には至らず一安心。
風は冷たいけれど、陽の光はぬくもりをくれる。
甘い香りでふと心を慰めてくれる花に出合った。
私がヤキモキし、ブツブツ言いながらもがいてグルグルしている間にも
彼らは時期が来たらスッと立ち上がって、パッとつぼみを開き、フワッと香りを放って「ここにいるよ」と事も無げに咲く。
準備を進めて公演キャンセルもやむ無し、
出来るだけのことをして縮小となってもいいじゃない、
やらずに起こる後悔より やってみて次の課題を見つけるほうがいい、
そう、私自身が言い続けた言葉だったはず。
螺旋階段を登り切って、マインドの向きを変えるとき。
閉塞感は私自身が内に作り出していたのかもしれない。
おひさまの力を借りて心もポカポカなるこの時期。
ゴキゲンスイッチとスタートスイッチを補強してみよう。
ケ セラ セラ~♬ なるようになる~♪ 素敵なほうへ向かうでしょ~♬
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