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蘇州夜曲~水郷の街に思いを馳せ~

明日、5月1日(日)にオルガニストの先輩、森亮子さんとのコラボーレーションミニライブで、私のレパートリーの1つ「蘇州夜曲」をプログラムに入れました。「蘇州夜曲」をパイプオルガンと一緒に歌うのは、おそらく私が初めてではないでしょうか?

「蘇州夜曲」は私のデビューアルバム『My World』に収録し、コンサートでもよく歌っている大好きな曲です。春の歌なので、この季節にはピッタリ。しかし、私は蘇州に行ったことがない! ので、歌うための想像力を高めるため、蘇州を舞台にした映画や、蘇州のような水郷の街についてまとめてみたいと思います。

蘇州が舞台の超有名な映画『花の影』


有名な作品ですが、最近観賞したばかりです。ご存じない方のために、『花の影』の映画情報はこちら↓

監督:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン、コン・リー
1920年代の上海と蘇州を舞台にした男女の愛憎ドラマ。1996年の香港映画です。

主人公・忠良を演じるのはレスリー・チャン『欲望の翼』~カーウァイ作品を音楽で観る~にも彼のことを書いています)。

『欲望の翼』のキャラクターにも通じる、破滅型な哀愁漂うモテ男(ファンの方ごめんなさい!)役がこんなに似合う人は他にいないのではないでしょうか。彼はやっぱり天才だと思いました。

そして相手役の如意を演じたコン・リー。過去に彼女が出演した作品をいくつか観たことがありますが、特に『欲望の翼』とも同じカーウァイ監督の『2046』に登場する、陰のある妖艶な謎の女性スー・リー・チャンが印象に残っています。『花の影』では全く違うキャラクターで、同じ人が演じているとは思えぬ、可憐で一途な演技に見入ってしまいました。

この美しい2人をより際立たせるのが蘇州の街並み。前述のとおり『花の影』は、上海と蘇州が舞台になっていますが、上海のシーンは豪華な街並みの「セット感」が、またすごい数の街の人々も「エキストラ感」が強すぎで、個人的にはあまりドラマが入ってきませんでした(ごめんなさい)。やはり蘇州というロケーションがこの映画をより耽美的な世界に高めているのではないかと思います。映像の美しさが楽しめる映画でした。

江蘇省蘇州市の同里にある古典庭園「退思園」がロケ地の一つになっているそうです。↓


水郷の街は多々あれど

上海の郊外には「朱家角」「周庄」「西塘」「烏鎮」など、水路が張り巡らされ、その水路に沿って古い建物が並んでいる水郷の街がたくさんあります。

実は私も大学生のころ、上海からの留学生の家に友達4人で遊びに行ったことがあり、その一つ「朱家角」を案内してもらいました。冒頭の写真はその時に撮影したものです。観光地ではありますが、ピカピカの高級な雰囲気ではなく、どこかのんびりしていました。当時から李香蘭の歌を聴いていたので、「夜来香」「蘇州夜曲」などの曲を知ってはいましたが、一度も歌ったことはありませんでした。しかし、それらの歌に思いを馳せ、船頭さんが漕いでくれる小さな船に揺られながら街並みを眺めたことはとてもよく覚えています。


上海近郊にも、水郷の街は多いですが、やはりいつか肝心の蘇州に絶対行きたい!!映画を観ながらそんな思いを高めつつ、パイプオルガンと歌う「蘇州夜曲」にチャレンジしたいと思います。はたしてこのミニライブ、どうなるでしょうか?

ライブの様子はまたあらためて、映像などともに紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!

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