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3年ぶりのクリスマスコンサート
年末はメサイアや第九、そしてクリスマスコンサートなど、さまざまなコンサートが開催され、音楽家の繁忙期でもあります。ここ数年は感染予防のために自粛していた公演も、今年は続々と再開し、音楽家仲間のSNSを見ると、皆例年の忙しさを取り戻しているようです。そして、私も3年ぶりのクリスマスコンサートに出演しました!
私も指導員としてお邪魔しているスマイル合唱団、青春ポップス合唱団。その団員さんたちにお届けする、クラシッククリスマスチャペルコンサートが3年ぶりに開催されました。会場は、新宿区大久保にある日本福音ルーテル東京教会の礼拝堂。昨年、三浦大知さんのカバー曲「ふれあうだけで~Always with you~」の撮影を行った会場です。とても美しいステンドグラスがあり、天井も高いため残響が心地よい空間、ここで自分の声がどのように響くのか、とても楽しみ!
私が歌ったのはカッチーニの「アヴェ・マリア」、バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」、ロイド・ウェバーの『レクイエム』から「ピエ・イエズ」の3曲。これらの曲を紹介します↓
カッチーニのアヴェ・マリア
カッチーニの「アヴェ・マリア」は、私が高校生2年生のころから歌っている曲です。今では、この曲がバロック時代の作曲家ジューリオ・カッチーニの作品ではなく、20世紀後半に、旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフが作曲したことが分かっていますが、私も声楽を本格的に勉強し始めた高校生当時はカッチーニ作だと思って聴き、歌っていました。
出会いは、イギリスのソプラノ、レスリー・ギャレットのCD↓
文化祭、コンクール、講習会など、高校2年生のときにはひたすらこの曲を歌っていました。20年以上経ってもレパートリーとして歌っているので、一番長いお付き合いをしている曲の1つです。今回のコンサートでは、男声合唱と一緒に、なんとアカペラで! 響きの良い教会なので、テンポがずれないように集中力マックスで歌いました。最後にピカルディ終止(短調の曲が、最後に長調で終わる)で、「アーメン」を歌う瞬間、会場全体に漂っていた緊張感が解放されるようで、生演奏だな! と実感しました。
当日の演奏を早速公開!
カッチーニの「アヴェ・マリア」
バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」
そして、バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」。昨年、舞台『蜜蜂と遠雷~ひかりを聴け~』で、今年もオルガンのコンサートや10月10日のリサイタルでも歌った最近の朋友!?です。
この曲については、過去の記事で紹介しているのでこちらも是非ご覧ください。↓
鍵盤楽器の曲から声楽曲へ バッハ=グノー「アヴェ・マリア」
「ピエ・イエズ」
最後に、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲『レクイエム』から「ピエ・イエズ」。ウェバーといえば、『キャッツ』や『オペラ座の怪人』などのミュージカル音楽の作曲家として有名です。
本来、この「ピエ・イエズ」は、合唱、ソプラノソロ、ボーイソプラノソロで歌う曲ですが、今回は、男声合唱、テノールソロ、そしてソプラニスタソロという編成。おそらく世界でも初めての試みだったのではないでしょうか。結果とても美しいハーモニーになったと思います。当日の様子を撮影しているので、YouTubeで公開することが出来たら、是非ご視聴ください!
また、来年もクリスマスにこのようなコンサートが出来たら……みんな健康で、世界が平和でありますように。そのように祈りながら、今年最後のコンサートを終えました。