ISO26000を理解する: 男女の平等について考える+SMOができることについて考える
さあ、火曜日だ。
火曜日は、持続可能な社会について考えている。
現在のテーマは「ISO26000」の理解を深めていくことだ。
ISO26000は、国際標準化機構ISOによって開発された、持続可能な発展を実現するための社会的責任に関する包括的な手引書であるのだが…
男女の平等を実現するために考慮すべきこと
ISO26000の中においては、比較的冒頭の段階で「男女の平等」について触れられている。
まず、ボクたちは性差による偏見を取り除くことからスタートしなければならない。そして、ISO26000の中では、以下のような体系的な男女平等の組織づくりを進めていかなければならないと提言されている。そして、体系的な男女の平等を実現するためには、目標値を設定して、その進捗を監視する必要がある。
組織の統治構造やマネジメントに男女を混在させること
採用、仕事の割当て、訓練、昇進の機会などに対し、男女平等な取扱いをすること
同一価値の労働に対し、男女労働者に同一報酬を支払うこと
職場やコミュニティの安全衛生に関し、男女平等な配慮をすること
自社の製品やサービスが性差に対するネガティブなイメージを与えないか確認すること
性差による不利な条件を発見した場合、男女共に同等な恩恵を与えることができるよう速やかに対処すること
SMOが社会的責任を果たすために考慮すべきこと
そして、中小規模の組織における社会的責任の活動を、どのように取り扱うべきかという点についても触れられている。なお、ISO26000の中では、中小(零細)企業および独立した活動をしている小さな組織のことを「SMO(Small and Medium-sized Organization)」という名称で呼んでいる。
社会的責任を果たすためには、組織の活動そのもの及び組織の活動の影響範囲に対し、統合的な管理手法を求められる。よって、その組織の規模の大小と管理/監視の手法は連動して変化するものだ。SMOにおいては、実行可能な活動が限定的なものであったり、すぐに実行することができるものばかりではなかったりするだろう。
以下のような考え方で取り組みを進めていくことが重要だ。
ステークホルダーへの報告などのプロセスを、柔軟で形式ばらないものにすることができるが、適切なレベルの透明性を維持する必要がある。
その組織の影響範囲は小さなものであるが、組織自身の背景、関連している状況や環境、使用する資源、ステークホルダーの利害などを考慮すべきである。
まずは「持続可能な発展」に重要な課題を最優先すべきであるが、優先度の低い課題においても時宜を得た取り組みの計画を立てるべきである。
行政や関連団体などと密に連携を取り、実用的な指針やプログラムを作成すべきである。
資源を節約し、行動を強化するために、同業者や業界団体と共同で行動すべきである。
(続きはまた来週)
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