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なぜDX化は進まないのか
経営者に響かない「DX」というワード
最近、いくつかの会社でシステム導入のサポートをしている。
これがなかなかうまく進まない。
社長たちがよくおっしゃるのはこんなことだ。
「大手のようにお金を掛けることはできないよ」
「そんなシステムを使える人材がいないよ」
「どうやって現場に落とし込むのかわからない」
「クライアントが導入しろって言うから…」
「システムベンダーの対応が悪くて困る」
DX化することが目的じゃない
ファーストリテイリングの柳井さんがこうおっしゃっている。
「いい会社を作るための手段としてDXがある。いい社員たちで、いい経営をして、いい企業活動をするための手段としてDXをやる。単純にコミュニケーションの方法だけデジタル化しても何も変わりません。」
シンプルなお話しだ。
DX化することが目的になってしまうと、
目標(そこに至るまでにやるべきこと)が…
>> どんなシステムを導入するのか
>> 誰がそれを使うのか
>> どんなマニュアルを作るのか
…となってしまい、最終的に費用対効果の議論に帰結する。
そうではなく、目的は「いい会社を作ること」だ。
「いい会社」の定義は経営者それぞれに異なるが、目標は(そこに至るまでにやるべきこと)は概ねこのようになるだろう。
>> どんなプロダクトで顧客に喜んでもらうか
>> どうやってそのプロダクトを知ってもらうか
>> どうやってプロダクトを長く使ってもらうか
>> どんな人たちと一緒に仕事をするか
>> どうやってチームメンバーに楽しく仕事をしてもらうか
>> どうやってチームメンバーに長くいてもらうか
DX化する意義
敢えていうことでもないが、現代の社会の中で多くの人とつながるためにはwebやSNSなどが不可欠だ。
「いい会社を作ること」を目的に掲げて、それを達成するための目標を定める。それらの目標を実現するためには、顧客やチームメンバーと上手くつながっていかなければならない。
DX化はその環境整備のためものだ。
そうと考えると、導入する意義が見えてくるだろう。
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