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「賢い人の秘密」を読む - ⑧知性がヒトの唯一の武器

さあ、土曜日だ。

土曜日は、哲学的な目線で、精神・社会・人生などの形而上的な世界の原理を探求していこうと考えている。

現在はクレイグ・アダムスの「賢い人の秘密」を読み進めながら、ボクが受けたインスピレーションを言語化して書き連ねている。

ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。


全人類に共通しているもの

2024年現在、世界の人口は81億人だ。
その81億人は、それぞれの言語を話し、それぞれに異なった文化を持っている。それでもボクたちは、異なった言語や文化圏の他者の考えを理解することができる。

それは、思考の仕組みが全人類に共通しているからだ。
そして、コミュニティの存在によって、ボクたちは協力し合い、また競争し合って生きている。

しかし、ボクたちは社会的(もしくは政治的)なポジションを確立することだけで幸せを感じるわけではない。ヒトには「好奇心」があり、生きていくうえで「ものごとを知りたい、ものごとを理解したい」という欲求を満たすことを欠かすことはできない。

知性がヒトの唯一の武器

そのために「知性」が必要だ。

生きとし生けるすべてのものに課せられた苦役とは、ルールを決めた覚えもないゲームの真っただ中に産み落とされ、自分で作ったわけでもない「知性」というツールで戦わなければいけないことだ。
知性は、あらゆる生き物にとって、世界と関わり生存競争を生き延びるための要となる手段だが、動物の中には、ことさら知性というツールに頼る種が存在する。人間だ。

知性が可能性を作り出している。私たちを導き、生かしてくれるこの道具について、理解を深めれば深めるほど、人生もまた豊かで、生きやすいものになる。
すなわち、人の幸福は、個人レベルでも、社会としても、あるいは種全体としても、知性を使いこなし、生き方を極められるかどうかにかかっている。

クレイグ・アダムス著「賢い人の秘密 - 天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた "6つの知恵"」11章 どうすれば人は幸せになれるのか

ボクたちは、皆異なった文化的なバックグラウンド、異なった気質を持っている。百人百様の感情と考えを持っている。故に、人によって見解が異なり、往々にして互いに意見が対立する。

その際に、このシリーズでここまでに書いてきた「演繹・帰納・類推」という3種類の推論、および「実体」と「意味」を考えることは、コミュニティの中で議論を戦わせる際の拠り所となるだろう。

議論のスキルは自分の意見を主張する際、および誰かを説得する際に力となる。しかしその一方で、相手を論破することによって、賢くなったような・・・気になったり、支配権をにぎったような・・・気になってしまう場合が多い。

知性をアップデートするための教育

ヒトは社会的な動物だ。

人類は個体数が増えるにつれ、集団同士で協力したり競争したりする必要に迫られてきた。その一方で、ボクたちは、互いの存在、承認、支えを求めている。そんな社会の中で、ボクたちは人間として進歩していかなければならない。

そのために、ボクたちは改めて知性を理解しなおし、アップデートしなければならない。そのための「教育」が必要だ。

(続きはまた来週)



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