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「やる!」って決めても行動できない人の特徴3選
〜まず初めに〜
いつもビジネスに関することを多めに発信しています。
が、今回は結構万人に共通することなので、興味があればぜひ読んでほしいなと思いますm(__)m
西澤です。私の会社はWEBマーケティングがメイン事業でありまして、広告運用やWEB制作の他にも、企業や団体、個人事業主に対してWEBマーケティングに関するコンサルティングをやっております。
現在会社は3期目ですが、フリーランスでやっていた7年間を合わせると、大小含めて100社前後のコンサルティングはしております。相談やアドバイス程度も合わせると500人以上は間違いなくやっております。
しかしながら、今までお付き合いをしてきた方々のビジネスをすべからく成功させられたというと…残念ながら正直言って全然そんなことはなく。
リアルに目に見えて売り上げがガッツリ増えたり、組織の動きが改善して成功している会社は3割あれば良いと思います。
「そんな割合しかお前は成功させれてないのか!!」
「とんだ詐◯コンサルタントだな!!」
と言われれば…まあ本当にそれまでです。
弊社の至らなさが成果に直結しているところはあると思います。
しかし、これは単にWEBマーケティングの施策がコケて失敗しているというわけではありません。
実際、私が提案した企画やマーケティングの仕組みを愚直に取り組んでおられる方は顕著に成果を出すことが多いです。
現に3年以上にもわたって弊社と決して安くない金額で契約してくださっているクライアントも数多くいます。
それは少なくとも弊社の仕事ぶりやマーケティング施策を評価してくださっているものだと思っております。
ではなぜ、7割もの会社、もしくは人がビジネスを成功させられないのか?
それは、「できない」のではなく、「やらない」からです。
本当はできる時間も資金もノウハウもあるのに、目標に向かって合理的な動きができないことで、せっかくのチャンスを自分自身でダメにしてしまうパターンを、今まで本当に沢山…もううんざりするほど見てきました。
やらなきゃいけないのは理解してるのに、やらない。
「できない」のではなく、「やらない」。
これはビジネスへの成功という大きいものだけが対象ではありません。
・これを取得すれば昇給が約束されているのに、やる気が出ない資格勉強
・どうせならなきゃいけないのは分かっているのに直前までやらない夏休みの宿題
・将来はプロ野球選手になりたいと言っているのにバッティング練習をしない。
など、世の中にはやらなくてはいけないことは十分わかっていても、目標に向かってまっすぐ突っ走れないケースが非常に多いです。
しかも病気などどうしても動けないという場合でもなく、やろうと思えば今から今からでもできるのに、気づけばYouTubeやInstagramを見たり、今やらなくてもいい用事を優先的に済ませたりしたくなってしまいます。
このnoteは大人だけでなく、もしかしたら子どもも見てるでしょうからお伝えしておきますが、単に大人になったからと言って完璧になれるわけではありません。
大人になっても、夏休みの宿題のように、ギリギリまでやらない人間はたくさんいます。
そして問題なのは、夏休みの宿題はもしやらなくても先生に怒られるだけですが、大人は仕事や重大なタスクはやらないとクビになったり、減給されます。
さらにさらに、ビジネスを起業している人がやらないと、売り上げが一切上がらないので、仕事がなくなることはもちろん、自分が守りたい人を誰一人守れません。
やらないことで発生するエンディングはまさに<絶望>です。
でも!やらないんです。
絶望する未来が待っていたとしても。
普通に考えたら意味がわからないですよね?
私も最初は「なんで言うことを聞いてくれないんだよ!」
と悲観的に思っていました。
しかし、それは人間なのである意味当たり前なのです。
最近になって、ようやくそれがわかってきました。
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夏休みの宿題に関しては、終盤に終わらす人は7.2%程度。
大人の方がタスクを直前に終わらす人が多いような…笑
なぜ、わかっていても合理的な行動を起こせないのか?
やったほうが絶対良いとわかりきっているいるのにやらないということに「なぜ?」という問いを追求する学問は「行動経済学」と呼ばれ、現在も未完の学問です。
元々、経済学の歴史は長く、偉〜い学者さんたちの中で、「将来はこんな感じで経済は成長するだろう」と緻密な計算のもと数値やグラフを作っていました。
しかし、実際のところ、それらの計算はほぼ合致することがなく、「計算は完璧なのになぜ?」という謎に駆られることになりましたが、その謎の一番の理由は、「そもそも人間が、合理的な動きをしてくれないから」ということでした。そこで行動経済学の出番が出てきたのです。
簡単に言えば、人間はみんな分かっていてもやらない集団なのです。笑
よく自己啓発やビジネスの観点において、「わかっていてもやらない」というのは「怠惰(なまけもの)」や「根性なし」というレッテルが貼られますが、行動経済学ではそういった感情論ではなく、「人間はそもそもわかっていてもやらない習性を持ったもの」という前提があります。
その中で、どういうアクションや対策を取れば一人一人が幸せになるのかを追求している学問だと考えています。
そして、行動経済学は、基本的に実験ベースで積み上がっていく学問なので、「特定のケースで人間がどのような思考や振る舞いを見せるか?」ということを実験しまくっています。
その中で、すごく面白い実験があり、それは「マシュマロテスト」と呼ばれます。
実験の対象者は子どもなのですが、一人一人にマシュマロを1つ差し出します。そして、「このマシュマロを今すぐ食べてもいいけど、15分食べるのを我慢できたらもう一個マシュマロをあげるよ」と言います。
15分経過するのを待たずにマシュマロを食べた子どもには追加でマシュマロをあげず、逆に15分間我慢仕切った子どもに対してはマシュマロをもう一個あげるのです。
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実際、この実験でどれぐらいの割合の子どもたちが15分間マシュマロを我慢できたと思いますか?
…答えは約3割ほどの子どもたちが15分間我慢でき、残りの子どもたちは15分を待たずしてマシュマロを食べてしまったそうです。
ほんの15分待てばもう1個マシュマロをもらえるのが分かっていても食べてしまう。
まさにこれが人間の習性であり、「なんでできないの?!」と感情的になって怒っても、それが人間なのだから仕方ないということになります。
ちなみにこのマシュマロテストは、15分間マシュマロを食べずに我慢できた子どもの特徴や、我慢することを身につけた子どもの将来の成功についてもクローズアップしているのですが、そもそもこの記事のタイトルは「「やる!」って決めても行動できない人の特徴3選」であり、いつまで経ってもこれに辿り着けないので、これをまたの機会で書くことにします。笑
興味がある方は調べてみてください。
やらない人の特徴3選
ではいよいよ本題に移りたいと思います。
自分で「やる!」って決めてもやらない人の特徴というのは以下の3点が挙げられます。
①「自分だけは継続力のある人間だ」と心のどこかで思っている人
上述しましたが、まず人間は「合理的」な動きができない生き物です。近い将来のために〇〇したほうが絶対に良いと分かっていても、その方向に行動ができない。
そしてこれはダメな人間だけでなく、人間そのものがそういう性質を持っているんだということを自覚しないといけません。
しかしながら、「自分だけは違う。自分だけはやれる。」と変なプライドが働くのも、また人間の性です。
あるいは過去に継続して努力ができた成功体験があり、「私は昔、〇〇で成功できたんだから、今回も絶対に成功できる」と思い込んでいるパターンもあります。
これらの思考は危険で、大体は近いうちに行動しなくなる人が多いです。
しかも厄介なことに、こういうパターンに陥る方は、「今回は継続できなかったけどいずれやれる。いずれ成功できるから今回は仕方ない。」と自分を変に肯定してしまいがちです。
まず大事なことは、すべての人間にはサボる習性があり、それは自分も例外ではなく、その習性に対してどのように向き合うのか?を真剣に考える必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1731143433-jnGJAwbWLhFR2NOsQ5g3Pqca.png?width=1200)
「自分だけは大丈夫」と捉えることを行動経済学では「正常性バイアス」と呼びます。災害時などの逃げ遅れの原因にもなります。過信は命さえ奪うのです。
②夢や目標が「自分だけ」のことに帰結してしまっている人
やらない人の特徴として、もう一つは夢や目標が自分のことだけに帰結してしまっている人です。
よく私もクライアントに「今回のビジネスを成功してどのようになりたいですか?」と聞くと、
・外車に乗りたい
・毎年旅行に行けるようになりたい
・年商1億円を超えたい
・自社をもっと有名にしたい
などと答えが返ってくることが多いですが、夢や目標が自分のことだけに帰結しまっているのは、継続ができない人の特徴だと思っています。
なぜなら、自分のことだけにパワーを割けるほど、人間は強くないからです。
自分の環境を良くするだけでなく、
・一人でも多くの人に笑顔や感動を届けたい。
・社員の人生を幸せにしたい。
・この会社が多くの人にポジティブな感情を与えられるような存在にしていきたい。
と、常に他者に与えることを念頭に置いて活動した方が、パワーが湧いてくるものです。
現状でビジネスがあまり上手くいっていなかったり、目の前のことでいっぱいであればあるほど余裕がなくなり、自分のことだけを考えてしまいがちです。
しかし、成功する人というのは自分に余裕がない時ほど自分を俯瞰して、他人に優しくなれる人が本当に多いです。余裕がない時が人間が神様に試された試練の時であると感じて頑張っている人が、やるべきことをやりきり成功を手にします。
この辺りももっと深掘りしたいのですが、終わらないので次行きます^^;
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③「苦手」「嫌」の感情にぶち当たった時にやる気をなくす人
最後は、「苦手」や「嫌」の感情にぶち当たった時に、やる気をなくしてしまう人です。
もしあなたが好きなことをやっていたとしても、何かを達成しようと思うと、好きなことの中にも乗り越えないといけない「苦手」や「嫌」は存在します。
例えば、大谷翔平さんはまあ間違いなく野球が好きでしょう。
でも、その好きな野球で「世界一の選手になる」という目標を決めたのであれば、ただ単に好きなことばかりやっているだけでは到達できるはずがありません。
例えば、打つ&投げるだけではなく、きついウエイトトレーニングやストレッチ、さらにはメンタルトレーニング、食事改善の他、チームとの関係を築いて一緒に高めていくなど、さまざまなタスクが要求されます。
おそらく大谷選手も、野球に携わるすべてがやりたくてしょうがないというわけではないと思います。
その日のコンディションやモチベーションなども合わせて「今日はやりたくないな」「めんどくさいな」という感情も湧き上がってくることでしょう。
しかし、「苦手」や「嫌」に対する対処法を大谷選手は知っているので、コンスタントにきつい練習を続けられ、世界一と評されるほどの選手に成長したのではないでしょうか?
逆に、やると決めてもやれない人は「苦手」や「嫌」にぶち当たった時に、それを乗り越えて継続できる対策を持ち合わせていないのだと思います。
その対策は色々あるのですが、一つおすすめなのは、「苦手」や「嫌」にtぶち当たった時、それをどう楽しむか?という意識を持つと良いです。
これを専門用語ではゲーミフィケーションといいます。
ゲーム感覚で、「どうやったら楽しくできるだろう?」と考えることを指しますが、これを「苦手」や「嫌」なシーンで使える人はどんなジャンルでも行動力が下がることがなく、むしろ行動力をより加速させていけるきっかけにもなります。
例えばあなたが仕事でどうしてもやらなければならない書類の提出があったとしましょう。でもあなたはそれに対する苦手意識があり、できればやりたくなかったとします。
そこで、このゲーミフィケーションの出番です。
例えば、苦手なタスクをやったら1ポイント。10ポイント貯まったら好きなカフェでケーキを頼めるなど、報酬とセットでゲームをクリアしていくなど、ゲーム感覚で進めていくと嫌なことでも乗り切れる確率がグッと上がります。
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まとめ
以上、「やると」決意してもやらない人の特徴をまとめました。
一番大事なポイントは、
人はもともと合理的な行動を取れないので、それを分かった上で目標や夢に対して挑戦していきましょうということです。
一方で、自己啓発系のプログラムやコーチ・コンサルティングなどをしている方で、クライアントに対して根性論で乗り切るような発言をしている方は、「感情論ではなく、行動経済学に基づく理論」で今後のサービス提供の見直しになれば良いかと思います。
弊社では、まだ構想段階ですが、
この行動経済学にフォーカスを当てて、
WEBマーケティング✖️行動経済学
を融合させた、より再現性の高いビジネスの成功に導くためのサービスを開発中です。
またこれについても随時お伝えできればと思いますので、よろしくお願いいたします。