修繕
ブラウンのタイルが欠けた時、イエローやレッドのタイルを代用することはない。
同色かつ同種類で大きさや厚さが同一のもの選ぶ。
そこに当てはまるピースはそれしかないから。
人についても同じ。
尊敬し付き合いの長かった友人やパートナー、家族を失った時、同種の何かで代替しようとする。
アイデンティティのピースは''同ピース''でしか埋めることができないから。
しかし、それで治ったかと言われるとそうではない。
やはり''ホンモノ''ではないために、側から見ると不恰好であったりミスマッチであったりする。
つまりは、修繕できてるようでただの誤魔化しに過ぎない。
本当に修繕するとしたらどうするか。
「同じようなもの」を見つけるのではなく「さらに満足できる全く別の新しいもの」や「同種の上位互換」を探すしかない。
未来は過去より良いものを目指す、という大前提を忘れてはいけない。
そして、何より大切なのは、見つけられなくてもいいくらいの割り切りである。