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AT小型限定に挑戦中です

 今日なんとか、みきわめを終わりました。
 実は私、AT小型限定普通二輪免許に挑戦中でして、そのことも書いておこうと思います。

 あんまり急に免許取ろうと思いついたので、ネットサーフィン中にステマに引っかかったのかもしれない。
 時々あるんですよね。よく見るブログの人たち(互いに見ず知らずの人)が急に同時に、それまで無縁だった「〇〇欲しい」って言いだすとき。
 で、一斉に買った写真を上げたりするから、なんか妙な魔法にかかってるなーと思いつつ、私も一応〇〇を検索したりして、そしたらまた妙に欲しくなるんですよ。
 大丈夫。先立つものがないから、ステマには引っかからないから!!

 バイクについては、両親が乗ってたんですよ。子どもの頃、バスに遅れたかで、バイクの荷台に乗せられて幼稚園に行った記憶が残ってます。叔父がバイクに乗せてくれてツーリングなんかもしました。弟の愛車はハーレーでした。
 なので遺伝的にバイクに乗る家系ではあるんですが、私は今までまったく興味なかったんですね。原付が空いてたらたまに乗ってましたけど。たいてい母が使ってたもので。
 やっぱり事故が怖いからね。こけたら痛いからね。

 だけど、免許というものは、一歳でも若いうちに取らないと、どんどん厳しくなっていく。

 たまたま自転車で行ける範囲に教習所があるのも幸いして、電話かけて教習代を聞いてみた。車の免許は持ってるし、いろんなキャンペーンの割引を使ったら、想像以上に安かった。
「とうとう私も自動二輪デビューか」
 しかし、教習所がやってるバイクの体験教室に行ってびっくり。

 普通二輪400ccにまたがったら、足が地面にまったく届かなかったのです!!

 笑ってほしい。やる気満々で教習所に行って、明日からでも入校するつもりでいたのに。
 バイクにまたがったら、足がひらひらーと宙を舞い、地面に届かなかったのです!!

「中型はちょっときびしいね。小型乗ってみます?」
「すみません。お願いします」
 そして出て来たのがホンダの125ccでしたが。

 やっぱり足が地面に届かんのですよ!!

 頑張って頑張って、左足がバレリーナみたいになる感じ想像してください。白鳥の湖の、四羽の白鳥みたいなポーズ、想像してください。
 理由はどう考えても足が短いわけで、恥ずかしいやら悲しいやらで落ち込む私に、指導員の先生は言いました。

「大丈夫。AT限定小型っていうのもあるから」
 そして奥から、スクーターを出してきてくれました。
「結局、原付かーい」

 一旦諦めようかと思ったんですが、この成り行きを、帰り道のバイク屋のおっちゃんに話したら、125ccのバイクカタログをくれました。
「今、これ人気あるよ」
 と店頭にあった、なんか格好いい赤い小型バイク見せてもらいました。
「教習所のスクーターで小型免許とったら、これ乗れるよ」
 ふむふむ。格好いい。
 結局、AT限定小型の教習を申し込んだのでした。

 どうせスクーターなんか、ちょいちょいと免許取れるに違いない。
 とっとと、あの赤いバイクに乗ってやろうじゃないか。自転車より買い物が楽になるし、今よりもっと広範囲の店に行ける。
 そう思っていた時期が、私にもありました。

 初日の教習で、私は着ていた服が破れるほどの凄まじい転倒をかまして、家に帰ったのでした。
 AT限定の免許を取られた方は、ピンときたと思います。
 スクーターの鬼門、地獄の釜の蓋が開く、あの橋が、待っていたのでした。

 いやほんと、山間の深い谷の上にある朽ちた木造の吊り橋並みの怖さ。
 三匹のやぎのがらがらどんに出てくるトロルの橋並みの怖さ。
 誰があんなものを考えたのか知らんけど、あれ以上、人の心を削る橋はないね。



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