妊娠・出産に関する情報にほとんど初めて触れている
私はアラフォーだが、急に出産のリミットが気になり始めて、妊娠できる体かどうか検査しに行った。「特に問題はなさそう」との結果がだったが、その流れで妊娠・出産についての情報に自然と触れるようになった。
妊娠してから出産するまでどういう流れになるか、働いていたら産休はどのくらい取れるのか、どうすれば妊娠しやすいかなど。子供を産むことなんて考えたこともなかったので、生きるうえで割と重要で基本的なことのはずなのに、初めて知ることばかりで驚いた。
学校や職場など、何らかのコミュニティに属してそこそこ良好な人間関係を築いてきた人間であれば自然と入ってくる情報なのだろうか。とにかく私はお金や結婚など生きるうえで割と重要っぽいことについて、あまり知らない。
学校を卒業して、働いて、結婚して、子供を生み育てて…という「真っ当」な生き方をすんなりと受け入れている人たちはどのように考えているのだろうか。何も考えてなくてもそうするに至っているのか。そういう人は周りに沢山いたのだろうが、あえて話を聞くことすらなかった。あまりに一般的なこと過ぎて、あえて質問するのも逆に失礼というか、斜に構えてると思われて終わりだろうと思う。
私が子供を作ることに積極的になれなかったのは、子供がかわいそうと思っていたから。自分の子供として生まれてきたらかわいそう、ではなくてこの世に生まれてくる事自体が悲劇、という考え。中二病っぽいが、本当にずっとこのように考えていた。
妊娠可能性の検査をしているということは、考えが変わったということになりそうだが、そうでもない。あとで出産しなかったことを後悔しないために、最善を尽くしたいと思っているだけだ。もしできたら一生懸命育てたいが、「子供がほしい」というのとは少し違う。
あくまでも子供は授かりものであり、無理して作るものであってほしくない。ああしてやった、こうしてやったと恩着せがましい視線を我が子には送りたくないから。
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