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[新歓企画] 「なぜ大学で部活をやるのか」 3年 鈴木 智雄

上智大学男子バスケ部、総合グローバル学部3年の鈴木智雄と申します。
現在、コロナウイルスの影響で部活動を自粛している中、練習もできず、新入生の勧誘もできていない状況です。いつまでこういった状況が続くのかも分からない中、部活としてなにかできないか、新入生、また日頃応援して頂いてる方々に少しでも雰囲気が伝わればいいと思い部員ブログを書くことを決めました。
まず最初のテーマは「なぜ大学で部活をやるのか」です。
主に新入生に対してのメッセージとなってしまいますが、上智バスケ部がこの先どういったビジョンを描いているのかなど、応援していただいている全ての皆様に少しでも伝わればと思います。

まず、上智バスケ部は現在関東4部リーグに所属しており、決して強いとは言えない、はっきり言ってしまえば弱い部活です。
けれど、私は大学在学中にチームに大いに貢献できる人へと成長すると共に、絶対にこのチームを強くしたい、その責任があると考えています。
以上の前提を踏まえた上で読んでいただけると幸いです。


「なぜ大学で部活をやるのか」

高校から大学に入学すると、その自由度に驚きます。
サークルに入るもよし、勉強しまくるもよし、何にも入らないでバイトに明け暮れるもよし、自分のやりたいようになんでも出来ちゃいます。
はっきり言って、特に上智のようなスポーツ推薦を取らない大学では体育会部活は圧倒的にマイノリティです。しかし、私は2年間バスケ部に所属し、大学生こそ部活をやるべきだと断言できます。その理由として以下の3つを挙げます。

・目標がある
・自ら考えて行動する
・仲間と共に本気で取り組める

思ったよりシンプルだと思った方もいるかもしれません。
しかし、意外とこの3つは普通に大学生活を送っているだけでは中々得ることができないのではと思います。

まず、「目標がある」というのはサークルと部活の一番の違いです。
その名の通り、部活には達成すべき目標があります。それは試合に勝つことです。
我々部員は、試合に勝つために日々練習しています。ここがサークルとの一番の違いです。
決してサークル活動を否定する訳ではありませんし、しっかり目標を持って取り組んでいるサークルもあります。私も1年生の頃はサークルと部活両方に所属していました。わいわいみんなで楽しんで試合をする、サークルならではの雰囲気も非常に楽しいものがあり、これぞ大学生!といった感じです。
両方良い点悪い点がありますが、目標がないとどうなるか、「楽しい」止まりになります。逆に目標があると、達成したときの達成感、組織としての一体感、「楽しい」よりも更に上の言葉で表せないような感情を得ることができます。

次に、「自ら考えて行動する」
高校までは、部活でも勉強でもある程度大人の敷いてくれたレールに沿って歩んできたと思います。部活では顧問の先生がチームの方針、戦略を考えそれに沿って練習していく。
大学の部活ではそれは通用しません。部員の主体性を重んじ、戦略も練習メニューも基本的に部員が考え、反省し、改善を繰り返していきます。
つまり、部員それぞれが自ら考え、どうしたらチームに貢献できるか、もっと言えばチームを強くできるか、良くできるかといったことを考える必要があるのです。
高校までのように縛られることが少ない分、自由度も上がります。だからこそそれぞれに責任感も生まれます。
また、そうしているうちに自分の中で軸が出来上がります。
自由度の高い大学生活において、自分の軸を持つことは、今後の人生の指標になると共に人間としての厚みを増すのではないかと考えています。
以上のように組織の中で自ら考え行動する大切さを学ぶことができるのは体育会ならではです。

最後に、「仲間と本気で取り組める」
部活なので、もちろんそこにはチームメイトがいます。
大学生活において、毎日のように会う友達というのは相当な仲良くないとできません。しかし、部活では週5で必ず会うことになります。好きなやつとも、ちょっと苦手だなと思うやつとも、シーズン中はほぼ毎日会います。そういった中で、最初は合わないなと思っていても、同じ境遇で、同じことを目標としていると段々と合うようになってきます。普通に生活してる分には絶対に仲良くならない人と取り組むことによって、自分の中で新たな価値観が形成されやすくもなります。

人間、一人ではなにもできません。自分と合う人合わない人関わらず、同じ組織下にいて、同じことを目標としている以上、それは仲間であり互いに協力することが求められます。そこで学べる謙虚さや優しさなどの人間として必要な要素を学べるのも部活ならではです。
また、上智ならではとして、強豪校、弱小校、海外勢、大学からバスケを始めるなど様々なバックグラウンドを持つ人達とバスケができるという利点もあります。

利害関係なしで純粋に仲間のために、仲間と共に一つのことに本気で取り組めるのは人生で大学生が最後です。自由度の高い大学生活だからこそ、そういった本気で取り組める環境に身を置くことによって、様々な発見や成長ができます。そしてなにより、最高に楽しいです。

以上の3つが「大学で部活をやる理由」になります。
みんなで決めた目標に対して、全員が自ら考え行動し、仲間と本気で取り組み成長する。
シンプルですが、これが大学スポーツの魅力の全てだと考えています。

「今年度からの取り組みについて」

最初に上智バスケ部は4部に所属していて、強くない部活と言いました。
しかし、格上の大学と同じように週5で練習もしています。
スポーツ推薦を取っていない、体育館の環境が悪いなど言い訳を探せばいくらでも出てきます。
しかし、それらの言い訳をしていては個人としても、チームとしても成長することはありません。今の自分達の置かれた環境の中で、どこまで本気で取り組めるか、反省、改善を繰り返し努力できるかだと思います。
外部的要因ではなく常に内部的要因を探り、変えれないものよりも変えれるものを改善していくことが必要です。
今年はメンバー的にも3部昇格を目指せる年だと思っています。だからこそ、今年度から来年度にかけて本気でこのチームを変えていきたい。
しかし、たかが4部、されど4部です。中々難しく、様々な課題は出てくると思いますが、悪い伝統は壊し、良い伝統は受け継ぎながら、3部昇格、そして史上初の3部残留を目指します。
せっかく週5で練習しているんだから、やるなら本気で、目標達成に少しでも近づけるチームにしていきたい。
そしてなによりも、部員全員が部活を死ぬほど楽しいと思えるようにしていきたい。
だからこそ、新入生勧誘含め、チーム内共通認識共有など今まで疎かにしていた部分も本気で取り組みます。

長くなりましたが、以上が大学で部活をやる理由と私の目標になります。
大学生活でなにかに熱中したい、少しでも興味が湧いた新入生、是非体験に来てください!

また、日頃からご支援頂いているOB、保護者、応援していただいている皆様、現在活動自粛中ではありますが、今年度もご支援、ご声援の程よろしくお願いいたします。

(総合グローバル学部・3年・鈴木智雄)


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