主務挨拶(4年・MG・石川花鈴)
「後輩に残すもの」
こんにちは。
今年度の主務を務めさせていただきます、国際教養学部国際教養学科の石川花鈴です。
時が経つのは早いことで、気が付けばラストシーズンに差し掛かろうとしています。
最後の年に私たち4年生マネージャーの2人が主務としてやるべきことを考えてみた結果、以下の二つがありました。
ただただ引き継ぐ
まず一つ目は引き継ぎ作業です。
私たちの後輩5名は誰一人としてちゃんと公式戦を経験したことがありません。新型コロナウイルスの影響で全ての大会が中止になってしまい、独特な緊張感はもってのほか、公式戦の流れというものも口頭での説明だとどうしても限度を感じました。
それでもコロナ禍の中、練習中の仕事や裏の業務をできる限り教えてきました。
そして昨シーズンから「マネージャーの組織化」を導入し、3部署での活動が開始しました。全員が効率よく専門的に働くことを目標にしたこの部署分けを活用しつつ、今年度私たち4年はひたすら下の代へと業務内容を全て教え込まなければいけません。公式戦の有無はもう関係ありません。
世の中の状況を受け入れ、自分たちの置かれた状況を理解し、残された時間の中で伝授する。
これが4年である私たち主務の使命です。
楽しいという気持ち
「当たり前を支える」
これはマネージャーの仕事を表していると思います。
プレイヤーが試合に出られるように毎度期日を守ってエントリーする。怪我をしたときにすぐに応急処置ができるためにテーピングを購入しアイシング法を頭に入れておく。
プレイヤーの活動がスムーズにいくよう多くの業務をこなしています。
それと共にのしかかるのが責任です。
自分のミス一つでプレイヤーが試合に出場できない。
自分の管理不足でテーピングを必要としているプレイヤーが困るかもしれない。
これらがプレッシャーとなり、圧になってしまうと、部活は絶対に楽しくありません。
楽しいと感じない環境に重い足を運んで行くのは不幸が広がる一方です。
私が最も後輩に伝えたいこと、それは「部活を楽しむこと」です。
楽しむといっても業務内容は変わりません。物理的には変わらなくても、精神的に挑む姿勢を変えるだけで考え方は違ってきます。
自分が正しくエントリーすることによって全員が試合に出場できる。勝てる。喜びを分かち合える。
自分が物品を管理することによって必要とされた時にすぐ提供できる。感謝される。
たとえ長期的な実感だとしても、「あの時頑張ってよかったな」と思えることが部活に対するやりがいとなり、楽しさになるのです。
そして、3部署制度を取り入れたもう一つの理由が、この「楽しむ」ということです。
自分がやった仕事を部署内で気軽にすぐ確認してもらい、重たい責任感を少しでも和らげる。
ここで新たなコミュニケーションが生まれ、良い関係性が築けると思いました。
しかし、後輩は先輩を見て育つものです。
先輩である私たちが楽しんでいないと後輩はもちろん楽しめません。
このラストシーズン、私たち4年生マネージャーの2人は全力で楽しみます。
そして後輩誰一人「部活楽しくない」と思わせません。
やりがいはひとりひとり違うとしても、楽しさは分かち合えると思っています。
そしてその「楽しい」という気持ちを後輩たちに残していきたいです。
まだ何が起こるかわからないシーズンの幕開けですが、とても楽しみです。
今シーズンも宜しくお願い致します。
(4年・MG・石川)
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