「逃げない強さ」新4年・池田総一郎
元気な時はいいけど、疲れると守備力ゼロになる大山諒くんから紹介いただきました。今年も頑張ろうね。
今期副主将を務めます、理工学部物質生命理工学科新4年の池田総一郎です。
これで3回目になるブログですが、今回は僕が唯一サッカーを辞めたいと思った中学校3年間の話をします。今サッカーを辞めるか迷ってる人、サッカーを楽しめてない人に届き、何か少しでも力になれればと思います。
そんで、フロンターレの同期にはなるべく届きませんように。
私は小学校6年の9月に「川崎フロンターレU-15」に合格した。正直自分が受かるはずもないと思っていたので、行くかどうか迷ったが、こんなチャンス2度とないと思い入団する事に決めた。
同期には、雲の上の存在だった市内で有名な選手が沢山いた。憧れのエンブレムを背負って、整ったグラウンドと最高のスタッフの指導のもと始まった初日の練習。最初のメニューは確かリフティング。もう悟ったよね。あ、俺1番下手だ。終わった人から抜けてくシステムで、最下位になるのが怖くてズルした。
練習でミスするのが怖くて、なるべくボールは来てほしくなかった。正直その頃のサッカーは楽しいとは言えなかった。でも、同期はみんないいやつでグラウンド外では俺も生き生きとしてたはず笑
2年生になって後輩が入って来て、何人か上がって来たけど、みんなうまいことうまいこと。この頃に自分はプロになれないって決めつけてしまった。今思うと少しもったいなかったと思う。
地元の進学校に行きたかった私は、サッカーと勉強の両立に必死になった。移動中の電車の中でテキストを開いてずっと勉強してた。合宿でも、みんながゲームしてる中俺は勉強してた。勉強は得意じゃない人が多かったから、宿題でわかんないところとか俺に聞いてくる時もあった。変なポジションを獲得した。
通っていた集団塾には練習後に遅れて参加する事が多く、オフの日が2年生から変わってしまった俺のために、小学生から中学生までの登校日カリキュラムを全部変えて俺に合わせてくれた。でも、周りは自分よりも勉強してて、なかなか点数が上がらない時は、本当にサッカーをやめようと思った。勉強の妨げにもなるし、プレーでミスして怒られるのもしんどいし。でもやめなかった。絶対後悔するって分かっていたから。逃げて途中でやめるほどダサいことはないって思っていた。
結局3年間を通して出場した公式戦の時間は僅か40分。それでも、サッカーの技術面はもちろん人として得ることは本当に沢山あった。受験まで残り2ヶ月の3年の12月に引退し、そこからは勉強にシフトした。
努力が報われ、無事第一志望に合格。22人いたチームで普通に受験して高校に進学したのは俺1人だった。本当に苦しかった3年間だったけど、辞めなくてよかったと心から思った。同じ高校合格でも、やり切っての合格と辞めての合格では意味が全く違う。
ここまでつらつら書いてしまったけど、結局言いたいことは「やり切ることにも意味がある」ということ。もちろん、ただ続けていればいいわけではない。意思と目標を持って、真摯に取り組む姿勢は忘れてはいけないが、そこから逃げたら何も残らない。後悔したくないなら逃げてはいけないと、この3年間で学んだ。
フロンターレで得た経験と仲間は私の誇りになっている。自慢の経験と自慢の仲間だ。
そして今季の目標だが「東京都2部リーグ得点王」とさせていただく。特に深い理由はないが、この目標が達成された先に、「東京都2部リーグ優勝。そして一部で戦える組織に」というチーム目標の達成があると思っている。
そのために、誰よりも泥臭く誰よりも献身的に戦うことをここに誓います。応援よろしくお願いします!
拙い文章に付き合っていただきありがとうございました。
次のブログは、同じFWとしてバチバチにやっていきたい、そして今年も来年も期待しかしていない柏崎君です。