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7/28,8/15(土) 東京都2部リーグ戦 第3節(延期分)vs東京工業大学マッチレポート #9

夏本番といった陽気が続く7月末、我々は中断前最後の一戦、東京工業大学との一戦に臨む。

前節は桜美林大学とのマッチアップ。前半から上智ペースで試合を進め、1-0で折り返す。後半も攻撃の手を緩めず開始早々から立て続けに3点を奪い、試合を決めた。終盤に1点を返されるも4-1で盤石の勝利を収めた。

対する東京工業大学はここまで2勝2分3敗という成績。前半戦いい形で折り返すためにも勝ち点3が欲しいところである。

上智のラインナップは以下の通り

羽藤 宏太朗(C)(4年/#1/GK/國學院久我山高校)
中村 風人 (4年/#5/DF/かえつ有明高校)
髙野 陽 (3年/#56/MF/県立川和高校)
池田 総一郎 (4年/#10/FW/県立川和高校)
菅 雄太郎(2年/#55/MF/八千代高校)
神田 辰丸 (3年/#14/MF/國學院久我山高校)
三谷 宗 (4年/#7/MF/日本大学鶴ヶ丘高校)
三井 慎司 (3年/#82/DF/藤枝東高校)
古山 悠人(2年/#80/MF/新潟高校)
鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)
宮原 正弥(4年/#8/MF/國學院久我山高校)

サブは以下の通り
小熊 崚介(2年/#28/GK/暁星高校)
金本 滉平(3年/#70/MF/専大松戸高校)
水原 理玖 (3年/#32/MF/専大松戸高校)
松本 浩己(4年/#9/FW/東京都市大学付属高校)
三藤 哲慈(3年/#95/MF/桐蔭学園高校)
林 陵(1年/#20/DF/桐蔭学園高校)
伊藤 大心 (3年/#78/MF,DF/國學院久我山高校)


 18時半、東工大ボールでキックオフ。

ファーストシュートは前半2分、左サイドを抜け出した三谷からニアに走りこんだ池田へ。ワントラップから左足を振りぬくも、これはゴール右。

5分にもクロスから池田がシュートチャンスを迎えるも、これも大きく枠の上。

8分には縦パスを受けた鈴木がドリブルからミドルシュートを放つもこれはGKがキャッチ。開始早々から流れをつかむ。

16分、なおも上智。三谷の右CKはニアに走りこんだ池田へ。池田はダイビングヘッドでうまく合わせ、枠へ飛ばすもこれは相手DFがゴールライン上でクリア。またしても先制点を奪うには至らず。

いい時間帯で先制点を奪えずにいると、流れは少しずつ相手に傾きだす。長い裏のボールからクロスまでつながるシーンが増えるも、DF髙野を中心にボールをはじき返し続ける。

45分、上智は久々のチャンス。右サイドを攻略し、三井が抜け出しGKと1vs1に。しかしこのビッグチャンスのシュートはバーの上。

攻め込みながらもゴールを奪えない嫌な流れのままスコアレスで前半終了。

円陣で気合を入れるイレブン

後半に入って、またしても上智の時間帯。8分、池田がヘディングでシュートを狙うも枠を捉えられず。

ほぼほぼハーフコートで試合を進め、クロスからのチャンスも多く作る上智。

16分、左CKを獲得。神田のキックはニアで相手が先に触れるもボールは高々と上に上がりゴール前は混戦模様に。三谷が競り勝ちシュートを放つもこれは相手DFのブロックに遭う。そのこぼれ球がペナルティアーク付近で待ち構えていた鈴木の足元に。鈴木はこれを迷うことなく左足を振りぬく。これがゴール左に突き刺さり、喉から手が出るほど欲しかった先制点をもぎ取る。

先制ゴール後の歓喜の1枚

待望の先制点を取り、流れに乗りたい上智であったが流れには乗り切れず、一進一退の攻防が続く。

大きなチャンスもピンチもなく、このままスコアが動かずゲームが終わるのか、というのが頭にチラついた38分、KO前から懸念されていた激しい豪雨と落雷によりこの先ゲームを続行するのは危険、とのことで中断。雨と雷が弱まるのを待ち、続行することを模索したが、その日中に残り時間を消化するのは危険という判断により、残り約10分を別日程で行うこととなった。

そして8月15日に10分が行われることに。

残り10分だけ、というなかなか経験したことのない状況であり、もし1点でも取られてしまうと勝ち点3を持ち帰れる可能性は著しく低くなる。そしてスタートが相手のFKという非常に難しい展開であった。

13時、雨が降りしきる中、ゲームが再開。ファーストプレーの相手FKをしっかりと弾きだす。

その後はうまく時間を使いながら試合を進めていく上智。

ラストプレーで、サイドを突破されヒヤッとさせるようなシーンがあったものの、1-0というスコアを保ったまま長い笛。

苦しみながらも勝ち点3を奪取

攻め込みながらもなかなかゴールが奪えない難しい展開のゲーム。こういうゲームでは攻められている側がカウンターから1点決め、攻め込んでいる側は最後まで決め手を欠き、敗れる、という筋書きはよくあることだが、守っては要所を髙野中心にきちっと締め、攻めてはセットプレーから力業で1点ねじ込んで見せた。そして中断、後日残り10分だけ行うというイレギュラーで難しい状況でもしっかりとベストに近いアプローチ、戦い方がチームとしてできていた。ここは特筆に値する部分である。

その一方で引いた相手をどう瓦解させるのか、という課題は依然として残る。決定的なチャンスを外しまくった、という印象はなく、そもそも決定的なチャンスを流れの中から捻出することができていなかった。もう一度仕込んであるはずの攻撃戦術の確認や、一つ一つの精度にこだわってプレーしていきたいところである。

このゲームで輝きを放ったのは鈴木。思い切りよくペナルティアークから振りぬいた一撃はゴールへ一直線。左足インステップでインパクトしてから、ネットを揺らすまでもののコンマ何秒であったが会場が静まり返り、時が止まったかのように錯覚するぐらい、圧巻の一撃であった。またこのゴール以外のシーンでも、独特のリズムとボールの持ち方で相手の左サイドを幾度となく翻弄し、チャンスを作り続けた。ここ最近メキメキと頭角を表し、出場機会を奪取。試合を重ねるごとにピッチ上での存在感が増していく、上智が誇る魅惑のワンダーボーイが後期の主役に名乗りを上げた。

決勝ゴールを叩き込んだ鈴木

もう一人は髙野。練習中のケガによって、長らく戦列を離れていた髙野であったが、このゲームで待望の復帰。そして初戦からアクセル全開。冷静沈着に相手がアバウトに放り込んでくるロングボールに対応。持ち前のデュエルに強さも発揮し、完全復帰をアピール。頼れる「アイスマン」のカムバックは後期に向けて強い強い追い風となる。

安定感抜群。高野

以下出場選手のインタビューです。

鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)
・ゴールシーンを振り返って
自分の元に歩み寄ってくれたこぼれ球を上手くミートできました。バウンドボールでしたが、ボールとの阿吽の呼吸を経て、いい弾道のシュートを打つことができました。先輩である宗君と話して、コーナーキックの場面でフリーになれたことが大きかったです。チームメイト、そしてシュートを相手に当ててくれた宗君に感謝したいです。

・今後に向けて
今後も拮抗した場面で点が取れるように練習から準備していきたいです。ここ数節危ない試合が続いているので、無失点・複数得点を目標に、勝ち点3を安心して取れるよう、次節に向けて切り替えていきたいと思います。

髙野 陽 (3年/#56/MF/県立川和高校)
・今日の試合を振り返って
ゴール前で集中して守ってくる相手になかなかゴールが奪えない展開でしたが焦れずに攻め続けセットプレーで得点することができ、また無失点で勝てたのでチームとして大きな勝利だと思います。

・今後に向けて
個人としては久しぶりの公式戦で、2ヶ月間ずっと外からチームが勝ち点を積み重ねていくところにプレーで全く貢献できず色んな思いがあったので今日の勝利も嬉しいですが満足せずに2部優勝に向けて、次節玉川との直接対決があるので最善の準備をして頑張っていこうと思います。

次節は8月23日(月)10:00キックオフ、会場はZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA。玉川大学との一戦。1位 vs 2位。首位攻防戦。天王山。シックスポインター。現時点で東京2部で一番強いのは上智か玉川か。最も重要だと言っても過言ではない90分。次節は今季初の有観客での開催、感染対策をしっかりした上でのご来場をお待ちしているとともに、Twitter、Player!での熱い応援よろしくお願いします!

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