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7/11(日) 東京都2部リーグ戦 第10節vs創価大学マッチレポート #7

30℃を超える真夏日を数日連続で記録し、梅雨明け、そして夏の足音がもうそこまで聞こえてきている7月の2週目。実に3週間ぶりのリーグ戦を戦う。

6月27日(日)に予定されていた首位攻防戦vs玉川は新型コロナウイルスの影響により延期。前回の試合は6月20日(日)のvs武蔵まで遡る。攻められ続けながらもなんとか失点を0に抑え、負ければ昇格圏内での折り返しに黄色信号が灯る可能性のあった一戦を引き分けで乗り切った。そして今節からは1周目の未消化分があるが、2周目に入る。お互い1度目の対戦で手の内を知り尽くした相手であり、1周目とはまた違った難しさのある厳しい戦いになってくることが予想される。

対する創価は1勝3分4敗といまひとつ波に乗り切れないでいる。現在2連敗中であり、前節は一橋に1-6と大敗。後期の浮上のきっかけをつかむためにもこのゲームは重要なものになってくると思われる。

上智のラインナップは以下の通り
羽藤 宏太朗(C)(4年/#1/GK/國學院久我山高校)
古宮 由視 (4年/#4/MF/東京武蔵野シティFC U-18)
関 大陽 (3年/#6/MF/湘南ベルマーレU-18)
池田 総一郎 (4年/#10/FW/県立川和高校)
菅 雄太郎(2年/#55/MF/八千代高校)
神田 辰丸 (3年/#14/MF/國學院久我山高校)
野田 祐成 (2年/#48/DF,MF/國學院久我山高校)
大山 諒(3年/#88/MF/武南高校)
三井 慎司 (3年/#82/DF/藤枝東高校)
古山 悠人(2年/#80/MF/新潟高校)
鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)

サブは以下の通り
小熊 崚介(2年/#28/GK/暁星高校)
宮原 正弥(4年/#8/MF/國學院久我山高校)
小堀 耕太郎(3年/#38/MF/桐蔭学園)
土井 源也 (2年/#26/DF/國學院久我山高校)
松本 浩己(4年/#9/FW/東京都市大学付属高校)
坂田 涼(3年/#47/DF/駿台学園)
羽鳥 颯 (3年/#17/MF/昌平高校)


夏本番の気候の中、11時にキックオフ。

チャンスはいきなり訪れる。4分、古宮の左CKを関がややニアよりで合わせファーへ頭で合わせる。これがバーの内側を叩き、ゴールラインを割ったと思いきやこれはノーゴールの判定。

立ち上がりからペースを掴む上智。14分には菅が右から切れ込んでシュートを放つも相手GKがストップ。PA内でこぼれ球を相手がクリアしようとするが、幸運にもボールが相手DFの手に当たりハンドの判定。PKを獲得。これを池田がゴール左隅へと蹴りこみ幸先良く先制点を取る。

PKを沈めチームメイトと手を合わせる池田

そのあとも押し込む上智であったが、飲水タイム明けの27分、一瞬のスキを突かれる。2CBがどちらも人を捕まえに行くがボールを奪いきれず、その空いた真ん中のスペースにボールがこぼれ、相手に抜け出されてしまう。GKと1vs1となるもここは羽藤のビッグセーブで事なきを得る。

上智ペースは続く。38分DFラインから三井が鈴木とのワンツーで加速、前にポジションを取っていた菅との二度目のワンツーで相手右サイドを攻略しシュートを放つも、これは相手GKがストップ。

前半残り時間も神田、池田を中心に攻め立てるもゴールは生まれず、1点リードで前半を終える。

エンドが変わって後半、創価ボールのキックオフ。

変わらず主導権を握るのは上智。7分、中盤で相手のミドルパスをカットした神田が池田へと繋ぎ、池田はそのボールを神田へとヒールでリターンしDF裏へ抜け出す。この池田の動きを見逃さなかった神田がダイレクトで少し浮かせたおしゃれなスルーパス。これを池田が叩き込み、後半開始早々追加点を奪う。

2点目を決め、上智ベンチ前に歓喜の和ができる

13分にも上智。左サイドから神田→大山→神田と繋ぎ完璧に抜け出しシュートを放つもこれは相手GKのファインセーブに遭う。

25分、菅に代わって小堀を投入。

28分、代わったばかりの小堀がミドルシュートを放つもこれは惜しくも枠の外。

31分、3点目をなかなか奪えない上智がまたしても一瞬のスキを突かれる。いい形で右サイドにボールを運ばれると相手ウイングがスピードあふれる突破で三井をかわす。これにたまらず三井がエリア内でファールを犯してしまい、PKを献上。このPKを沈められ2-1の1点差に詰められる。

38分、右サイドで足が止まりかけていた鈴木に代えて宮原を投入。また、池田に代えて松本を投入。追加点を狙いながら逃げ切りを図る。

攻勢を強める創価に対してカウンターでチャンスを窺う上智。39分にはカウンターで大山が抜け出すもコントロールミスでシュートにすらいけず。

41分には左サイドを抜け出した大山からファーサイドにいた三井へクロス。フリーで合わせるも枠をとらえきれず。

42分、44分と立て続けに小堀がミドルシュートを放つもこれも枠を捉えきれず。

45分、大山→古宮と繋ぎ、古宮が左サイドに抜け出しクロス。ファーでフリーになっていた神田がスライディングしながらシュートを放つもこれはポストを叩く。こぼれ球に松本が反応。フリーであり、GKも体勢を崩していたので誰もがゴールを確信したがまさかのシュートミス。最大のチャンスを逸してしまう。

47分、相手GKのロングボールに競り勝てずDFラインの後ろへボールがこぼれる。これに羽藤が飛び出すも相手FWが先にボールに触り、ゴールへ。これがネットを揺らしまさかの同点弾を食らってしまう。

その後試合終了まで攻勢を強めるも1点が遠く、2-2のドローで試合終了。

まさかの引き分けでの幕切れ

まさしく「負けに等しい引き分け」という言葉がぴったりのゲーム。試合開始早々と後半開始早々に2点を奪い、その後も主導権を完璧に握り続けていた。なんなら余裕綽綽で勝ち点3を持ち帰ることもできたゲーム展開であった。しかしながら再三再四の追加点のチャンスを逃し続け、クーリングブレイク後は数少ない相手のチャンスをモノにされた。同点ゴールを取られたシーンに関してはDF4枚+GK1枚に対して相手は2枚しか前に残っていなかった。最初の相手GKのボールを弾けていたら、また後ろにこぼしてしまったにしても枚数的には圧倒的に上智の方が有利であり、基本中の基本であるチャレンジ&カバーさえ実行していればなんてことないシーンであった。しかし連携不足によってゴールを許し勝ち点2をみすみす失うことになってしまった。

早い時間に点が取れたから勝てる?チャンスもいっぱいあるから勝てるだろう?1周目を無敗で切り抜けることができたから2週目もうまくいく?そんなに甘いものではない。誰でも頭では分かっているであろうが、後半のクーリングブレイク以降、そのような甘さを感じざるを得なかった。1周目で勝利したチームは、ハングリーに、チャレンジャーとして打倒上智の強い気持ちを持って戦いに来るであろう。我々がふんぞりかえって横綱相撲をして勝てるほどリーグ戦は簡単ではない。このゲームをチームにとって良薬にするのか、ただただ勝ち点2を失っただけにするのかはこの先のチームの振舞い次第である。強いチームは前節の反省を修正し、悔しさを100%次節のピッチにぶつけることができるチームである。現在2試合連続引き分けとうまくいっていないが、ここが「2部優勝、そして1部で戦えるチームに。」という今季の目標を実現させるための大きな正念場なのではないか。

このような今季最悪といっても過言ではないゲームでも気を吐いたのは10番の池田。前半にもらったPKをしっかりと沈め、後半開始早々にはスルーパスからダイレクトボレーで追加点を奪取。またゴールシーンだけでなく、中盤との連携やポストプレーなど随所にプレーの幅が広がっていることも見受けられた。しかしエースとして副将として最大の目標はゴールを取ることももちろんだが、チームを勝たせること。ゴールで、背中でチームを引っ張る野性味あふれる背番号10の活躍に今後も期待せずにはいられない。

今節2ゴールの池田。今後の爆発に期待

以下出場選手のインタビューです。

池田 総一郎 (4年/#10/FW/県立川和高校)

・ゴールシーンを振り返って
1点目はPKでしたが、今シーズン初の複数得点を取ることができ、素直に嬉しかったです!!2点目は、追加点が欲しい時間帯での得点だったので、決め切れて良かったです。

・今後に向けて
今節勝てなかったのは、自分たちの甘さだと思います。ここで気付けたことをポジティブに捉え、明日からの練習に個人的にも組織としても生かしていきたいです。言葉だけにはならぬよう、日々の練習を全力で取り組みます!!
p.s.今日のフィジカルトレーニングキツかったです。

鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)

・今日の試合を振り返って
初めてスタートから出させてもらって、いい緊張感で試合に入れたかなと思います。試合前の5・4・3・2・1シャー!も初めてでしたが、初めてにしては上手くできました。80点くらいあげたいです。前半は個人としてもチームとしてもいい入りができ、相手より先に2得点取れた事はよかったと思います。しかし、後半なかなか追加点をあげることができず、引き分けという結果で終わってしまったことは、反省すべき点です。

・今後に向けて
チームとしては、自分たちが押し込んでいるときに追加点をしっかり取るということが大切だと思います。試合の流れを読んで、大切な場面で得点できるよう、練習から意識していきたいです。個人としては、初めてスタートから出させてもらって、守備強度とドリブルの精度が課題だと感じました。普段の練習から球際にこだわり、攻撃時には一対一の場面でチャンスをつくれるように、普段の練習から気を引き締めてやっていきたいです。

初出場となった鈴木

次節は7月17日(土)13:10キックオフ。桜美林大学との一戦。2試合連続引き分けと、いまひとつ流れに乗り切れていない上智。悪い流れを食い止めるべく重要になる一戦。次節も無観客での開催となるので、Player!、Twitterでの熱い応援よろしくお願いします!

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