
「Football junkies」1年・廣田 幸之助
こんにちは。女の子とのDMを21件未読できる余裕があって、シャンプー貸してと言ったBVLGARIが出てくる蔭山一太くんから紹介を受けました、外国語学部イスパニア語学科の21歳1年生廣田幸之助です。
「二浪、静学」
このワードをどれだけ大学内で聞いたことか。
自分は静岡学園高校サッカー部出身で二浪して上智大学に入学し、体育会サッカー部に入部した。入部した理由としては、自分が幼い頃から努力して積み上げてきた足元の技術とサッカー観に自信があったからだ。静学時代は自分がサッカーを観まくっていたことをコーチも知っていて分析を頼まれたり、練習メニューの意見等も求められたりした。サッカーの知識や考え方に関しては信頼されていたと思う。そして、もう1つ。多分これは自分しか覚えてない。静学の寮での夜飯。高卒プロ内定含むはちゃめちゃに上手いサッカー部の連中が試合なんて絡むことのない自分に
「お前だけは絶対サッカー辞めんなよ」
真剣な顔で言ってくれた。多分自分の普段の生活でのサッカーに対する姿勢を見てのことだと思う。こんなことを言ってくれる友達を持って本当に良かったと思っている。死ぬまで忘れないであろうこの言葉があるだけでサッカーをやる。何者でもない自分には十分すぎる理由だ。
そんな背景を持った中で入部して半年程度経った。春学期は必修と家が遠いという問題でまともに練習に参加していない。(現在都内で一人暮らしを始めています)そして夏休みが始まり、みんなが毎週普通にやっているランメニューを死にかけながらやっている。正直、自分のサッカー人生で、この半年間が1番きつかった。単純に身体と何も貢献できない現実にとても疲弊した。全てが想像以上にきつい。(多浪は覚悟した方がいい)
9月に入ってからやっと初めてユニフォームを着てジュニアリーグに出れたが、全くイメージ通りに身体が動かない。現状90分なんてできる気が全くしない。走れないと技術なんて出せる訳がない。静学のくせにそんなもんかよって思ってる人も多いだろう。そんな風に思われるのは当然だ。
ここまでは自分の現状だが、部に目を向けると、上智は静学と違ってサッカーに全てを賭け、誰もが自分が一番になろうと我を出していたあの独特な空気感はない。共通点があるかというと一つもないかもしれない。あそこは特別だった。しかし、ここは各々がサッカーに向き合う難しさに対して色々な形で戦っていると思う。それにはまた異なる苦しさと楽しさがある。また、この集団は本当によく声を出して戦う。これは強みであると思うし好きなところだ。さらに学生主体となり活動していて、良くも悪くも自分たち次第なところも面白くて好きだ。
この4年間、現在プロや関東リーグの舞台で本気でプロを目指している奴らにも情熱だけは負けたくない。いつかあいつらとサッカーを通してまた会えるように。そして、様々な出会いと経験をくれたサッカーをもっと愛せるように。
最後に、これからも多くの時間を共にするであろう一年生の同期のみんなは本当に良い奴らだ。絵に描いたような坊ちゃんクソガキから一人称が僕のかわいいやつまで。サッカーエリートからマネージャーよりリフティングができないやつまで。そんな個性溢れるお前らと一緒に4年間を素晴らしいものにしたい。
拙い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。続いては、6号館のベンチで寂しそうに1人で昼飯を食べているラガーマン体型の鈴木啓太くんです。